健康促進の住環境
2024-12-09 13:50:44

アクティブシニアの健康促進を支える住環境づくりの新たな研究成果

アクティブシニアのための健康促進研究



コスモスイニシアと東京都健康長寿医療センター研究所の共同調査が、シニア向け分譲マンション「グランコスモ武蔵浦和」における居住者の健康とコミュニティのつながりに関する重要なデータを提供し、注目を集めています。

研究の背景


この研究は、2022年3月から2024年7月にかけての約2年間にわたり、アクティブシニアが集うマンションの居住者を対象に実施されました。調査の目的は、居住者の社会的なつながりが心身の健康にどのように影響するかを明らかにすることです。

東京都健康長寿医療センター研究所による以前の調査では、高齢期における心身の健康状態は、他者との関わりや住環境への愛着が重要な要因であることが示されています。これを踏まえ、コスモスイニシアは楽しい生活を提供し、「住むことでフレイル予防ができる」住宅環境を追求してきました。

研究結果の概要


約120名の居住者が参加したこの調査では、フレイル(心身の活力や生活機能が低下する状態)の割合が低いことが明らかになりました。以下の要素が特に重要であることが分かっています:
  • - 運動:週1回以上の軽い運動を行うことで、フレイルのリスクが47.5%低下
  • - 栄養:毎日5品目以上の食事を摂っている場合、21.7%のリスク低下
  • - 社会参加:マンション内でのサークル活動参加者は10.1%のリスク低下

また、居住者の77.6%が健常な状態を2年後も維持していることも注目されます。この調査の結果から、運動、栄養、社会のつながりがフレイル予防において重要であると確認されました。

社会参加の効果


マンション内でのサークル活動や大浴場の利用は、居住者同士の交流を促進する要因となっています。大浴場を週1回以上利用している人の70.7%が「知り合った方がいる」と答えており、この施設が交流の場として機能していることが示唆されています。社会参加がフレイル予防に寄与していることは、今後の高齢者住宅における重要な示唆です。

このように、居住者のつながりや活動が健康に与える影響について明らかにした研究は、シニア向けマンションの設計や運営に大きな参考となるでしょう。

まとめ


コスモスイニシアと東京都健康長寿医療センターの共同研究が示すように、シニアが健康で活気にあふれる生活を送るためには、交流の場や健康的な生活を支える住環境の整備が不可欠です。今後の高齢者住宅における「住むことによる健康促進」という視点は、さらなる研究や実践を通じて注目されるポイントとなりそうです。これからも、シニア世代のライフスタイルを充実させる住環境の提供が期待されます。


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会社情報

会社名
大和ハウス工業株式会社
住所
大阪府大阪市北区梅田3-3-5
電話番号
06-6346-2111

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