『稲荷山誠造』シリーズ2巻同時文庫化決定！特別賞受賞の喜びを語る

オーディオブック大賞特別賞受賞記念

2025年のオーディオブック大賞において、特別賞が『稲荷山誠造嵐のあとには青い空』に贈られました。この受賞を記念し、シリーズ第1作の『稲荷山誠造明日は晴れか』と共に、2作品の同時文庫化が決定しました。これにより、より多くの読者にこの魅力的な物語を楽しんでもらえることになったのです。

シリーズの誕生と成功の軌跡

『稲荷山誠造』シリーズは、その第一弾が2015年に出版され、当初の期待を超える反響を得ました。プロのナレーターによる臨場感あふれる関西弁の朗読は、物語の魅力を引き立て、多くのリスナーを captivated しました。読者からは「続編を読みたい」という声が寄せられ、その熱意が第2作『嵐のあとには青い空』の誕生へと繋がりました。この作品は初めての試みとして、オーディオブックと電子書籍のみによる刊行が行われました。

作品が選ばれた理由

選考委員はこの作品が、オーディオブックという新しい形態で多くの支持を集めたことを高く評価しました。リスナーとの新たな出会いを生み出し、読書体験の広がりを象徴するものとされ、特別賞を受賞したといいます。特に、オーディオブック版がもたらした魅力や、文学の楽しみ方の変化がこの作品を評価する要因となりました。

授賞式での著者の姿

授賞式では、著者の香住泰氏が登壇し、ユーモラスなスピーチで会場を盛り上げました。彼は作品作りの裏話や、オーディオブックの形で愛情を込めて届けられたことへの感謝を述べ、参加者たちと笑いを共有しました。この瞬間が、作品の新たな価値を示す場ともなったのです。

作品の魅力とは？

『稲荷山誠造シリーズ』の最大の魅力は、困ったおじいちゃんである稲荷山誠造の存在です。彼は自身の信念を持ち、周りの人々を振り回しながらも、深い愛情を隠し持っています。このようなキャラクターが、笑いあり涙ありの物語を生み出しています。

物語の中では、誠造を中心に描かれる個性豊かな家族たちとの絡みが魅力のひとつです。時には激しく衝突しながらも、最終的には笑顔で和解する様子は、リアルな家族の姿をリアルに描写しています。このユーモアと愛情が、このシリーズを多くの人に愛されるスタイルに仕立てています。

オーディオブックならではの体験

特に注目されるのが、オーディオブック特有の臨場感です。プロのナレーターによる心に響く声が、キャラクターの個性を見事に表現します。誠造の力強い関西弁や家族の感情が、リアルに耳元で響くことで、物語はさらに鮮明に感じられます。そのため、通勤時間や家事の合間に聴くことで、思わず笑ったり感動したりするのでしょう。