お年玉文化の定着と調査結果
今年のお年玉に関する調査が行われ、全国の子どもたちや家庭の様子が明らかになりました。アクトインディが運営する「いこーよ総研」による最新のユーザーアンケートでは、年齢別の平均お年玉金額やその使い道、さらに文化としての意義が探られています。
お年玉をもらっている割合
調査結果によると、子どもたちの中でお年玉をもらっていると答えたのは88%という高い割合。特に、年齢が上がるにつれてこの割合は90%を超え、13歳以上でもお年玉を受け取る文化が根付いていることが確認されました。
- - 0~2歳:お年玉をもらっているのは65%
- - 3歳以上:全ての年齢で90%以上
この結果から、日本におけるお年玉文化は、近年も着実に受け継がれていると言えるでしょう。
お年玉の出所
次に、どこからお年玉をもらうことが多いかという質問には、「祖父母」との関係が最も重要で、なんと90%の子どもが祖父母からお年玉を受け取っていると回答。次に多いのが親で70%です。また、叔父叔母からもお年玉をもらっているケースも多いことがわかりました。
袋数と一袋当たりの金額
お年玉を何袋もらうかという質問では、「3袋」が最も多く、その割合は25%。「4袋以上」では半数を超える結果となりました。年齢が上がるにつれ、一袋あたりの金額も増加する傾向があり、特に小学校高学年の子どもたちでは6割以上が一袋3千円以上を受け取っています。
年齢別一袋当たりの金額の例
- - 0~2歳:2,897円
- - 3~5歳:3,197円
- - 6~8歳:3,195円
- - 9~12歳:4,212円
- - 13歳以上:6,535円
お年玉の総額
お年玉をもらった子ども一人当たりの総額は年齢によって異なり、特に小学生以上では多くが1万円を超える傾向にあります。全体の平均は12,341円で、年齢別には以下のような結果です。
- - 0~2歳:6千円未満
- - 3~5歳:8000円以上
- - 6~8歳:1万円以上
- - 9~12歳:1万5千円以上も
- - 13歳以上:75%が1万5千円以上
使い道
お年玉の使い道については、65%が「貯蓄」に使っていると回答し、他には「おもちゃ」や「ゲーム」を購入する子どもも多く見受けられました。また、親が生活費や教育費に使う場合も多く、68%の家庭が子ども用品としてお年玉を活用しています。
結論
この調査から、日本のお年玉文化が現在も根強く残り、特に祖父母と孫の関係を深める役割を担っていることがわかります。また、年齢が上がるほど受け取る金額や袋数が増える一方で、使い道も貯蓄や教育に関連したものが多く、子どもたちの金銭感覚を育てる上でも重要な意味を持っています。お年玉はただの贈り物にとどまらず、家庭や世代間のつながりを深める大切な文化として、今後も受け継がれていくことでしょう。