終活と葬儀に対する意識と行動の実態
SBIいきいき少額短期保険株式会社が実施した「終活・葬儀」に関する調査結果が発表され、興味深いデータが明らかになりました。この調査は全国の50歳以上の男女1,012名を対象に行われ、5回目となる終活調査と3回目の葬儀調査が同時に実施されたものです。
終活に対する意識と行動のギャップ
調査によれば、約8割の回答者が“終活”の必要性を感じているにもかかわらず、実際にその取り組みを行っているのは3人に1人に過ぎないという現状が浮かび上がりました。この意識と行動のギャップは、終活を進めるうえでの課題と言えるでしょう。
また、終活を考えるうえでの動機の多くは「家族に迷惑をかけたくない」という思いから来ていることがわかりました。具体的には79.8%がこの理由を挙げ、次いで「身の回りのことを整理したい」が71.3%という結果でした。このことから、終活は自己満足のためというよりも、むしろ家族への配慮からスタートしていることが示されています。
物の整理・片付けが着実に進行中
調査では、終活といえば「物の整理・片付け」とのイメージが強く、実際に84.4%がすでにこの行動に着手していることがわかりました。一方で、まだ取り組んでいない人の78.8%はこのテーマに不安を感じており、終活が「片付け」との認識が広がっていることが明らかになりました。実際に取り組んだ方の約70%は「1人で行った」と回答しており、業者に依頼するケースはほんの1.3%と少数派です。日常生活の延長として少しずつ進める傾向が見られます。
葬儀の費用についての意識
続いて葬儀に関する調査では、自分自身もしくはパートナーの葬儀を行った場合の費用が51~100万円であるとの回答が22.9%、101~150万円が21.8%と、多くは100万円前後を見込んでいることがわかりました。しかし、自分の葬儀にかける費用は100万円以下が8割を超える結果となり、評価が実際の費用とは異なることが浮き彫りになりました。
葬儀形式に関しても、「一般葬」が依然として53.9%を占めているものの、「家族葬」を希望する人は53.4%と、在り方が変化していることが明確です。この調査結果からは葬儀が「多くの人を招く場」から「身近な人だけで行う場」へと価値観がシフトしていることが感じられます。
葬送方法の変化
葬送方法に関しても、実際には72.9%が「先祖代々のお墓」を選ぶ中、自身が望む方法としてはその割合が38.3%に減少しています。これにより、全体の半数以上が樹木葬や納骨堂など新しい葬送スタイルを選びたいと考えていることがわかります。葬送方法が簡素化・個別化・多様化しているのは明らかで、今後のライフスタイルに大きな影響を与えていくことでしょう。
終活の重要性を再認識
この調査結果を通じて、終活の重要性とそれに対する認識の変化が見えてきました。家族への配慮から始まる終活は、今後ますます多くの人々にとって身近なテーマになるでしょう。日常の中で少しずつ終活に取り組むことが、心の準備となり、将来への不安を和らげる一助となるのかもしれません。皆様もこの機会に、大切な人と一緒に終活について話し合ってみてはいかがでしょうか?