地域航空の新風、ジェイキャスエアウェイズの資金調達
株式会社ジェイキャスエアウェイズ(JCAS)は、この度プレシリーズAエクステンションラウンドによって4億円の資金調達を成功させたと発表しました。この資金は、昨年11月にクローズした5億円を含む、プレシリーズAラウンドの総額9億円、設立以来の累計調達額は10.5億円に達しています。
資金調達の背景
同社は、地方空港を活用し新しい人の流れを生み出す地域航空スタートアップとして注目されています。現在、関西国際空港を拠点に、富山空港や米子空港を結ぶ新規路線の開設に向けて準備を進めており、2026年の運航開始を目指しています。
今回の資金調達は、富山県や山陰地域の企業をはじめとした新しい投資家からの資金提供を受けて行われました。調達した資金は、機材リースやシステム開発、人材採用といった基盤整備に充てる予定です。これにより、地域社会における航空アクセスの向上と、経済活動の活性化を目指しています。
投資家の声
今回のラウンドには、さまざまな企業や投資家が参加しています。株式会社エアトリの代表取締役社長、柴田裕亮氏は、「この度の資金調達により、当社もOTA総代理店として、航空券の販売や開発面でのバックアップを行います」と話しました。コアなパートナーとして、最初の就航に伴走できることに期待を寄せています。
株式会社QRインベストメントの浜野文雄氏も、「地域の活性化や雇用創出に寄与する同社の挑戦に共感し、今回の投資を決定しました。地域に根ざしたスタートアップの成長をサポートする」というスタンスを示しています。
レオス・キャピタルパートナーズの藤野英人氏は、同社のビジョンとリーダーシップに信頼を寄せ、地域創生に貢献する重要性を強調しました。こうした多様な投資家の支援が、JCASの成長を後押しすることでしょう。
ジェイキャスエアウェイズの理念
「日本のローカルが、もっと活きる路を」という理念のもと、JCASは地域間の航空ネットワークを再構築し、地域の魅力を掘り起こす事業を展開しています。まずは関西国際空港を拠点に富山と米子を結ぶ2路線を運航開始し、その後段階的にネットワークを拡大していく計画です。これにより、地域経済の好循環を創出することを目指しています。
空のインフラを通じて地域と連携し、持続可能なエコシステムを構築する。ジェイキャスエアウェイズの挑戦は、地域に新たな風を吹き込むことでしょう。私たちは、彼らの活動を見守りながら、地域創生の未来に期待を寄せていきます。
会社情報
株式会社ジェイキャスエアウェイズの本社は大阪市に位置し、東京オフィスや富山オフィスも展開しています。代表取締役は白根清司氏と梅本祐紀氏で、地域創生に特化した航空事業を推進しています。また、公式サイトを通じて最新情報を発信しています。ぜひ訪れてみてください。
公式サイト