漫画の神髄に迫る!人気漫画家・荒木飛呂彦氏の最新刊『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』
2015年に発売され、世界16の国と地域で翻訳された『荒木飛呂彦の漫画術』に続く、待望の第2弾が11月15日に発売されます。前作では、キャラクターやストーリー、絵の描き方、世界観構築など、漫画家としてのノウハウが余すことなく公開されました。しかし、今回の『新・漫画術 悪役の作り方』では、さらに踏み込んだ内容となっています。
なぜ「悪役の作り方」なのか?
荒木飛呂彦氏は、前作を読んで漫画家を目指した人に向けて、より実践的な内容を提供したいと考え、本書を執筆しました。漫画制作において「悪役」は非常に重要であり、魅力的な悪役を作ることで作品全体の面白さが大きく変わるからです。本書では、悪役の作り方を丁寧に解説することで、漫画家としての成長を後押しすることを目的としています。
本書の内容
本書では、「漫画の基本四大構造」を復習しながら、悪役の作り方を段階的に解説していきます。具体的には、ジョジョシリーズに登場する歴代の敵キャラクターを分析し、その魅力やリアリティの秘密を解き明かします。また、岸辺露伴の担当編集者である泉京香のキャラクター造形を例に、悪役以外のキャラクター造形についても触れています。さらに、一から悪役を作り上げる実践的なワークショップ形式の内容も含まれており、読者が自ら悪役を創造する際の助けとなるでしょう。
荒木流「黄金の道」
荒木飛呂彦氏が考える「漫画の黄金の道」を歩むためには、前作『漫画術』と本書の内容を理解し、実践することが重要です。本書では、単に悪役の作り方だけでなく、漫画家として成功するためのより深い視点が提示されています。才能ある漫画家たちが、将来にわたって創作活動を続けられるよう、実践的なアドバイスが満載です。
『ジョジョ』シリーズからの学び
本書は、『JOJO magazine』に連載された記事を元に、加筆修正、新たな文章を加えてまとめられています。そのため、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのファンにとっても、作品の裏側を知る貴重な資料となるでしょう。特に、『The JOJOLands』第1話のコマ割りに関する解説は必見です。
まとめ
『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』は、単なるハウツー本ではなく、漫画家としての成長を促すための羅針盤です。これから漫画家を目指す方、すでに漫画家として活動している方、そして『ジョジョの奇妙な冒険』ファンの方、すべての方にとって、大変興味深い一冊と言えるでしょう。悪役キャラクターに焦点を当て、より実践的な内容で、漫画制作の幅を広げる助けとなるはずです。