新潟市を舞台にした漫画『りゅうとあまがみ』が、12月26日にその第1巻を刊行します。この作品は、明治18年の新潟を舞台に、英国からやってきた少女ウィルと地元の料理人流作との交流を描いたストーリーです。
この漫画の発売を記念するユニークなプロモーションが展開されます。その名も「ニイガタの嫌いなところ大募集」キャンペーン。新潟市マンガ・アニメ情報館では、ウィローというキャラクターが発した「ニイガタなんて大嫌いよ!」という言葉をもとに、新潟の嫌いなところを公募します。そして、同時にFM-NIIGATAでは、ウィローを振り向かせるために新潟の好きなところも募集されます。
これは、地域への不満と愛を同時に表現し、新潟という地域に対しての逆説的な愛情を掘り下げる試みです。全国のどこでも見られないこの異例のキャンペーンがどのように展開されるのか、多くの人の注目が集まっています。
コンプランと応募概要
キャンペーンは二部構成となっていて、まずは「ニイガタの嫌いなところ」の公募です。この公募は2025年12月18日から2026年1月18日までの期間に行われ、会場は新潟市マンガ・アニメ情報館の特設コーナーです。参加者は、クスッと笑えるような「ちょっと嫌いなところ」を自由に投稿することができます。
一方で、「ニイガタの好きなところ」の募集はもう少し早く、2025年12月22日から12月28日まで行われます。SOUNDSPLASHの公式Xをフォローし、該当の投稿をリポストすると、抽選で『りゅうとあまがみ』のオリジナル図書カードや、作者の角丸柴朗先生のサイン入り1巻が当たります。さらに、新潟の好きな部分を投稿することで当選確率を2倍にすることもできるため、多くの参加者が集まりそうです。
『りゅうとあまがみ』について
『りゅうとあまがみ』は、ウィルという英国少女と和食の料理人・流作の出会いから始まる、グルメ・ガールミーツボーイの物語です。ウィルは新潟の食べ物を通じて、厳しい面を持ちながらも思いやりを忘れない流作と徐々に親しくなっていきます。この作品は、クオリティの高い料理の描写によって食欲を刺激し、同時に歴史的背景も扱っています。明治時代の新潟を舞台に、料理を通じて地域の文化や人間関係の温かさを読者に伝える内容は、学びの要素も含まれていて、歴史に興味のない人でも楽しむことができます。
この作品はレシピや食文化だけでなく、ウィルと流作の関係性がどのように進展するかも気になるところです。緩やかに進行するラブコメディの要素もあり、読者を惹き付けてやみません。
まとめ
新潟の地域振興を考える上でも、この『りゅうとあまがみ』ゆかりのキャンペーンは注目に値します。地域に対する意見を集めることで、より深い地元愛の発掘につながるでしょう。新潟についての愛憎が渦巻くこのキャンペーン、そして作品の魅力にぜひ触れてみてください。