虹の万灯供養ページェントでペットロスを癒す
岩手県一関市の常堅寺で行われる「虹の万灯供養ページェント」では、愛するペットを亡くした人々が心を寄せ合う特別な時間が提供されています。このイベントは、特にペットに対する深い愛情や喪失感を抱える人々に向け、心の癒しを意図しています。
寺犬ナナの物語
常堅寺の住職、後藤泰彦氏のもとで飼われていた17歳の芝犬ナナは、令和4年1月にその命を閉じました。家族の声に反応し、涙を流したナナの最期は、目に見えない絆の深さを象徴する瞬間でした。この感動的な別れは、SNSで大きな反響を呼び、10万回以上の再生がされることとなりました。
これを契機に、ペットロスに悩む多くの人々が声を上げるようになり、ペットを失った悲しみを理解してもらえない辛さを語り始めました。どんなに愛していたペットでも、他者には「たかがペット」と言われる苦しみを抱えることがあるのです。
ペットとの別れに向き合う
ナナの葬儀には多くの人々が参加し、心を癒すための時間が共有されました。私たちが旅立ったペットを想うことは、心の復興につながります。葬儀は贈り物としての悲しみを受け入れる儀式であり、亡き存在を心の中で生かすための大切な行為です。被災地での経験も活かされ、震災を乗り越えた人々が心の傷を癒す象徴として、供養が存在します。
虹の万灯供養ページェントの開催
このような背景を受けて、12月4日から22日まで「虹の万灯供養ページェント」が開催されます。このイベントでは、ペットたちが虹の世界からこちらの世界に帰ってくることを象徴するイルミネーションが施されます。光の中でペットたちの思いを寄せ、愛する者と再会することを願います。また、今回はオンライン法要も行い、全国から参加できるようになっています。
供養の詳細
- - 期間: 12月4日〜12月22日
- - 供養祭日時: 12月17日(土)12:00〜(法要の様子を動画配信)
- - 対象: 今年中に旅立ったペットまたは過去に亡くなったペット
- - 申込先: てあわせ常堅寺公式ラインでの申し込み
参加者は思い出の写真やメッセージを添えて、心を寄せることができます。参加者からは「供養によって心が落ち着いた」「ナナへの想いが伝えられた」という感謝の声が寄せられています。
後藤泰彦住職の理念
後藤住職は、仏教学を学びながら、震災後には地域の人々の心を癒す活動に取り組んできました。一般社団法人「てあわせ」では、供養セレモニーや食堂支援を通して、地域を支える活動が行われています。
最後に
「虹の万灯供養ページェント」は、ただのイベントではなく、愛や思いやりを再確認する場でもあります。愛するペットと再会できる時間を、ぜひ皆さんも体験してみてはいかがでしょうか。
詳しい情報は、
てあわせ常堅寺の公式HPをご覧ください。