海洋散骨サービスが累計6,000件を突破
2024年11月2日、株式会社ハウスボートクラブが提供する海洋散骨サービスが、施行件数6,000件を超えたとのニュースが発表されました。このサービスは、海洋に故人の遺灰を散骨することで、自然葬の一形態として注目されています。ここでは、同社の背景や調査結果を詳しくご紹介します。
海洋散骨の急増背景
ハウスボートクラブは、2007年の設立以来、全国各地で海洋散骨を手掛け、近年、その依頼件数は年々増加しています。2022年度には809件だった海洋散骨の施行件数は、2024年度には1,000件に迫る勢いです。この増加の要因は、出航地の大幅な拡充や、墓じまいを希望する方のニーズに応じたサービス提供が挙げられます。
特に、2023年2月から2024年10月の間に、出航地は45カ所増加し、よりお客様のニーズに応えられる体制が整っています。また、地域密着型の葬儀社や霊園事業者との共同事業を進め、対応できるフランチャイズ事業者も増やしています。このような取り組みが、顧客の多様な要望を叶える一助となっています。
墓じまいサポートの新サービス
さらに、2023年5月からは「墓じまいサポートサービス」を開始。散骨を希望する一方で、お墓を残したくないという動きが増加している中、このサービスは需要に応えるもので、多くの方に利用されています。こうした背景からも、海洋散骨の人気が高まっていることが伺えます。
海洋散骨の認知度と印象調査
ハウスボートクラブは、2024年11月1日から8日までの間に、20歳以上の男女1,152名を対象とした海洋散骨に関する意識調査を実施しました。この調査では、海洋散骨の認知度が85%に達していることが判明。
1.
海洋散骨の経験
- 50名が実際に経験、530名が知識はあるが未経験、381名は名称のみ知っているという結果となり、169名は全く知らないと回答。
- このデータから、海洋散骨が多くの人に認知されていることが明らかになりました。
2.
海洋散骨に対する印象
- 調査において、海洋散骨に対して、最も多くの人が「管理の手間がない」と答え、次に「自然に還る」が続きました。特に、家族に負担が少ない点が評価されています。
- 一方で、「法律面が不安」といった懸念も同様に存在し、法的な知識に関する情報提供などが求められています。
企業の今後の展望
代表取締役社長の赤羽真聡氏は、海洋散骨のニーズが多様化しており、特に「おひとり様」の増加が影響を与えていると語っています。従来のお墓を持たない選択肢として、海洋散骨は世代を超えて支持されています。安心して利用できるサービスの提供を通じて、海洋散骨の意義をより深く理解してもらうことが今後の課題です。
まとめ
海洋散骨という新たな供養の形態は、ますますの注目を集めており、そのサービスの需要は今後も高まるでしょう。ハウスボートクラブは、顧客の安全や安心を考えた情報提供やサービスの拡充に努め、未来に向けた新たな終活の選択肢を提供し続ける姿勢をとっています。最終的に、海洋散骨が「思い出の場所」で行われることが、故人を偲ぶ新たな文化として根付くことを期待します。