福島県の誇り、haccobaの挑戦
福島県南相馬市の酒蔵、haccoba(ハッコウバ)が新たな一歩を踏み出します。今秋、震災後13年ぶりに有機栽培が復活した田んぼのお米を使用した限定酒「水を編む -蘇土-」が、10月30日より販売されます。このお酒は、haccobaの代表取締役佐藤太亮氏を中心に、復興と新しい酒造りへの情熱が注ぎ込まれています。
酒粕を活用した肥料開発の背景
haccobaは、2021年2月に設立された新進気鋭の酒蔵で、震災による原発事故の影響を受けた地域の復興を目指しています。13年前、震災により有機栽培が途絶えてしまった田んぼが再生し、地元の米農家である豊田寿博さんの手によって再び息を吹き返しました。土壌を再生させるために、haccobaは酒粕を肥料として活用し、有機栽培を可能にしました。試行錯誤を繰り返しながら、ついに2024年の田んぼから新たな米が生まれました。
一味違った醸造法
「水を編む -蘇土-」では、通常の発酵期間が20~30日である日本酒の常識を覆し、約100日という長期の発酵を行なっています。この長い発酵期間が米本来の旨味や酸味を最大限に引き出し、深い味わいを生み出しています。加えて、haccobaが独自に採用する東北秘伝のドブロク製法「花酛」や、地元のホップ「唐花草」を使った製法が、香りにも工夫を加えています。
自由な酒づくりの文化を目指して
haccobaの目標は、飲む人々に新しい体験を提供し、かつての日本のよい酒づくりの文化を取り戻すことです。haccobaは、自由な酒づくりを実現するために、さまざまな原料を用いて独特な酒を開発し、地域文化の再生を目指しています。今後も、地域農家と連携し、地元の素材を最大限に生かした新たな地酒づくりを進めていく予定です。
「水を編む -蘇土-」の特徴
この限定酒の販売価格は8,800円(税抜)で、720mlの内容量です。販売は2025年10月から、売り切れ次第終了となります。haccobaのオオンラインストアまたは小高駅舎醸造所での購入が可能です。お酒には、詩人・菅原敏氏が書き下ろした詩が添えられており、味の余韻と共に心に響きます。
地域文化の再生を目指すhaccoba
haccobaは、自由な酒づくりと地域文化の復興を掲げ、地域の酒蔵として新たな挑戦を続けています。この「水を編む -蘇土-」を通じて、震災後の復興の証を、多くの人々と共有したいと考えています。haccobaの熱意が詰まった一杯が、皆さんの心に響くことを願っています。公式オンラインストアでの購入は
こちら。