岡山のコワーキングスペース「ひとやね」の新たな挑戦
岡山県岡山市に位置するコワーキングスペース「ひとやね」は、一般社団法人シェアリングエコノミー協会への入会を発表しました。この入会により、地域に根ざしたシェア文化の拡大を目指し、新たな挑戦が始まります。具体的には、車中泊スペース「RVパークsmart ひとやね」の開設や、中国地方のプレイヤーとの連携を図るイベントの実施など、多岐にわたる取り組みが予定されています。
シェアリングエコノミー協会の意義
シェアリングエコノミー協会は、「共助・共有・共創による持続可能な共生社会」を掲げており、約400社の法人会員と208の自治体が参加しています。協会の活動領域は多岐にわたり、空間のシェアからモノ、スキル、お金に至るまで、さまざまな方法で社会課題の解決を模索しています。
植田板金店が運営する「ひとやね」はその理念に賛同し、地域の遊休資産を有効活用することで、「地域にとってのより良い未来」を実現することを狙っています。
コワーキングスペース「ひとやね」の特徴
「ひとやね」は、2024年1月の開業以来、延べ18,394人もの利用者を迎え、新たな共創拠点として地域に定着しています。コンセプトは「ひとつ屋根の下にたくさんのヒト・モノ・コトが集まる場所」であり、交流が生まれるハブとしての役割を果たしています。これまでの活動の中で、シェアリングエコノミーの実践がどのように地域に根付いていくのか、その効果が注目されています。
RVパークsmart ひとやねの開設
今回の入会を契機に開設された「RVパークsmart ひとやね」は、夜間の遊休区画を活用した車中泊スペースです。この施設は、旅人の滞在価値を高めるだけでなく、地域内の店舗や観光体験への回遊を促進する役割も担っています。新たな旅のスタイルを提案し、地域経済に貢献する可能性を秘めています。
未来への展望
今後、「ひとやね」では地域回遊の設計を強化し、RVパークの利用者と地元の店舗や観光体験を結びつける導線を整備することが期待されています。また、この取り組みを通じて岡山での共創イベントが開催され、中国地方全体でのシェア文化の浸透を図ります。持続可能な運営モデルを実現するために、空間やモノ、知見のシェアに関する取り組みも加速していく予定です。
代表の思い
代表取締役の植田博幸氏は、「安心できる場づくり」を経営理念に掲げ、地域に根ざした挑戦を続ける意義を強調しています。協会に入会した意義の一つとして、岡山発のシェアの実践を加速し、中国地域へと広げることにあります。地方の特性を活かし、新しい試みを形にして全国に誇れるモデルを作ることが、今後の目標です。
地域に根ざしたシェア文化の拡大を目指す「ひとやね」の取り組みは、岡山だけでなく中国地方全体への広がりが期待されており、今後の展開に注目が集まります。