医療搬送の安全性向上を目指す講習会が東京で開催
近年の救急出動件数は増加の一途をたどっていますが、その中でも医療機関間の搬送、いわゆる転院搬送は全体の約8%を占めていることをご存知でしょうか。これに伴い、緊急度の低い転院搬送に対して消防救急車が投入される場面も少なくなく、結果的に本来迅速に対応すべき緊急事態への遅れが懸念されています。
このような課題に対応するため、日本救急救命士会は、医療搬送における消防機関の救急車ではなく、医療機関が保有する病院救急車の活用が望ましいとの観点から、次回の「医療搬送安全対策講習会」を開催する運びとなりました。
講習会の詳細
- - 名称:第1回医療搬送安全対策講習会
- - 日時:2025年8月31日(日)10:00-18:00
- - 場所:東京科学大学(東京都文京区湯島1丁目5-45)
- - 参加条件:職種に関わらずどなたでも参加可能
- - 参加方法:対面開催
- - 参加費用:
- 【日本救急救命士会 会員】10,000円
- 【会員以外】15,000円
当講習会では、医療搬送の安全性と質の向上を図ることを目的としており、参加者は緊急走行や医療安全、患者搬送に関する実践的な知識と技術を体系的に学ぶことができます。また、正会員や学生は無料で参加することが可能で、多くの方々のご参加をお待ちしています。
講習会の目的
本講習会は、医療搬送の安全性を高めるための知識や技能を育てることを目指しています。具体的には、法令遵守の重要性や、患者急変時の適切な対応についての講義を通じて、実務に関する専門知識を提供します。これにより、医療搬送に従事するすべての方々が自信を持って業務に取り組めるようになることを目指しています。
移動が必要な患者にとっては、最適な判断と迅速な行動が求められます。そのため、この講習会を通じて、医療搬送の質を高め、さらに病院救急車の認知度向上を図ることが非常に重要です。
申込方法
参加を希望される方は、下記のリンクまたはQRコードからお申込みフォームにアクセスして必要事項を入力してください。
また、詳細は日本救急救命士会の公式HPでも確認できます。
公式サイトリンク
この講習会によって救急資源の無駄を省き、地域医療体制の適正化が促進されることを期待しています。救急医療が抱える課題に貢献するためにも、この機会にぜひご参加ください。
日本救急救命士会の役割
日本救急救命士会は、救急医療の質向上を目指し、国民が安心して暮らせる環境作りを進めています。具体的には、救急救命士が持つ専門性を基に、教育や研鑽を通じて社会のニーズに応じた救急救護活動を展開することを目指しています。
この講習会もその一環として位置付けられており、参加者にとっては学びの場であると同時に、地域医療に貢献できる貴重な機会となることでしょう。
私たちと一緒に、より安全な医療搬送を実現するための技術と知識を身につけていきましょう。