ソディック新作機「VR200G」
2024-08-29 12:09:48

新たな挑戦を可能にするソディックの最新射出成形機「VR200G」の登場

ソディックの「VR200G」針抜きロータリ式射出成形機



株式会社ソディックは新たに大型のハイブリッド竪型ロータリ式射出成形機「VR200G」を発表しました。この新製品は、自動車部品をはじめとする大型化が進むインサート成形品に最適化されており、ワンサイズ大きな金型が搭載できるのが特長です。これにより、同シリーズの中で最も大きな機種となり、各種金型サイズに応じた機械選択の幅が広がります。

「VR200G」は、2024年11月20日から22日にかけて、名古屋で開催される「名古屋プラスチック工業展」に出展される予定です。展示会の詳細は公式ウェブサイトを参照してください。

技術革新と生産性の向上


新機種「VR200G」では、金型搭載部やロータリテーブルなどの仕様が向上し、自動車部品などの大型インサート成形にも対応可能となっています。特にテーブルの回転速度が最大19%向上し、生産性が大幅に改善されています。従来機TR200VREに比べ、金型サイズの設置面積が1.3倍、質量も1.6倍に拡大され、より大きな金型の使用が可能になったのです。

得られる技術的特長


「VR_Gシリーズ」は独自の油圧サーボ制御技術を採用しており、高精度成形を実現します。V-LINE方式により、射出と可塑化のプロセスが分離され、高速での充填や長時間の保圧が可能となります。さらに、エネルギー消費を抑えた「P.SAVE MODE」も搭載し、環境への配慮もされています。

新しいコントローラを実装することで、各種動作の制御能力が向上し、ユーザーが周辺機器との信号のやり取りを自由に設定できる「論理IO」機能が標準搭載されています。また、操作画面が19インチに大型化されており、スマートフォンのような操作感を提供します。

IoTへの対応


「VR200G」はIoT技術に対応しており、ビッグデータ活用による先進的な生産体制を構築できます。これにより、成形条件や環境の情報を一元管理できるようになり、他の設備とのネットワーク接続も可能です。国際安全規格ISO20430に準拠しており、安全性が確保されています。

今後の展望


VR200Gは、射出連動型締機能やサイクルタイムチャート表示機能など、成形アプリケーション機能が標準装備されています。これにより、作業者は成形条件を管理しやすくなり、効率的な生産が期待されます。また、取り出しステーションの作業性も大幅に向上し、自動化システムを最大限に活用できる設計となっています。

「VR200G」の標準価格は約3,400万円(税抜き)で、年間の生産目標は200台です。国内外での需要に応えるべく、同シリーズを通じてさらなる技術革新が期待されています。

新たな機械が市場に出ることで、より進化した生産体制が構築され、自動車部品などの製造業界に革新をもたらすことでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ソディック
住所
神奈川県横浜市都筑区仲町台3-12-1
電話番号
045-942-3111

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