東京で開催されるアジア横断AIスタートアップイベントの全貌

アジア横断AIスタートアップイベント「Taiwan AI Tech Week 2025」の概要

東京で開催される「Taiwan AI Tech Week 2025」は、日本、台湾、韓国、そして東南アジア各国のスタートアップや投資家、エコシステムのリーダーたちが一堂に会し、AI技術や資金調達に関する国際連携を模索する重要なイベントです。このイベントは、台湾のスタートアップ支援プログラム「Startup Island TAIWAN」によって主催されており、各国のスタートアップが持つ独自のリソースと市場での機会を共有し合います。

Asia MirAI Day

最初の催しとして「Asia MirAI Day」が開催されました。このネットワーキングイベントでは、Asiaのスタートアップエコシステムを支援する団体が一堂に集結し、スタートアップ支援に関する国際的な交流と情報交換が行われました。今年も「SusHi Tech Tokyo」の公式パートナーイベントとして、SIT（Startup Island Taiwan）の主催により実施されるこのイベントには、フィリピンのTechShake、ASEAN地域のERIA、タイのTechsauce、インドネシアのKUMPUL、ベトナムのInnoLab、マレーシアのMDECなど、東南アジアのエコシステムパートナーが参加しました。

また、議論のテーマには、各地域におけるスタートアップ支援のリソースや市場拡大の機会、日台・ASEAN間での連携強化が取り上げられました。特別セッションとして、日本最大級のAIバイリンガルコミュニティ「Ai Salon Tokyo」の創設者Ilya Kulyatin氏を迎え、パネルディスカッションが行われ、日本のAI・機械学習産業の展望について意見交換がなされました。

Tokyo Unicorn Summit

その後、5月7日には麻布台ヒルズで「Tokyo Unicorn Summit 2025」が開催され、アジア各国のユニコーン企業や準ユニコーン企業のCxOレベルのリーダーたちが集まりました。このイベントでは、アジア発のユニコーンを生み出すためのノウハウが共有され、多くの参加者が国境を越えた交流を深めました。主な議題には、AIやクロスボーダーコラボレーション、資金調達の方法などが含まれていました。

参加企業には、台湾の91APPやKdan Japan、韓国のAblyやKarrot、日本からはPreferred Networksなどが名を連ね、イベントには200人以上の来場者が集まりました。

Taiwan AI Tech Week 2025の本番

そして、5月8日から10日まで東京ビッグサイトにて「Taiwan AI Tech Week 2025」が本格的に始まります。このイベントでは、台湾の企業約20社が集まる台湾館（パビリオン）で、最新のAI技術や市場進出への意欲を直接体感できる「TAIWAN TIME」特別企画ツアーも開催されます。ツアーではStartup Island TAIWANの日本代表が、各種スタートアップの魅力を紹介し、参加者に貴重な機会を提供します。

さらに、特報セッション「Beyond Semiconductors: Taiwan’s Next AI Leap」も予定されており、台湾のAI開発最前線を担う企業が集まり、未来の展望について議論を繰り広げます。ここでは、AIによるがん予測を行うCancerFree Biotechや、Fujifilmと連携するMoBagelなどが登場し、台湾スタートアップの挑戦や未来を見据えたビジョンについて語ります。

このように「Taiwan AI Tech Week 2025」は、アジア全体のスタートアップエコシステムとAI技術が交差する重要な場として、多くの関心を集めています。参加者は新たなビジネスチャンスを見出し、国際的なネットワークを構築する絶好の機会となることでしょう。