日本生協連がフェアトレード・ワークプレイスに登録
日本生活協同組合連合会は、このたび特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパンの「フェアトレード・ワークプレイス」に登録されました。この制度は、組織が年間を通じて国際フェアトレード認証製品を持続的に使用し、その認知向上に努める活動を評価されるものです。日本生協連はこれにより、貧困の撲滅および生産者の持続的な生活支援に向けた取り組みを、さらに強化していく方針です。
フェアトレード・ワークプレイスとは
2024年7月に設けられた「フェアトレード・ワークプレイス」は、フェアトレードの理念を広めるために設立された制度です。企業や団体が、国際フェアトレード認証製品を積極的に取り入れて継続的に利用し、その認知度を高めることを目指しています。日本生協連は、さまざまなジャンルのフェアトレード商品を展開し、職員への教育や啓発活動に取り組んでいます。
持続可能な取り組みの強化
日本生協連はこれまでも、SDGsとエシカル消費の促進に努めてきました。具体的には、組織内でフェアトレードについての学習会を実施し、イベントの景品にも認証商品を利用しています。このような活動を通じて職員の意識向上を図り、より多くの人々にエシカル消費への行動を促しています。
特に注目すべきは、渋谷にあるコーププラザでの取り組みです。ここでは、フェアトレードに関する展示を行い、来訪者に最新の情報を届けています。展示内容は定期的に更新され、フェアトレードの重要性を広める役割を果たしています。
フェアトレード商品の展開
日本生協連は、2013年からフェアトレード認証商品のラインナップを拡充しており、現在ではバナナ、コーヒー、紅茶といった多様な商品を取り扱っています。今後、2024年度には合計10商品を展開する予定で、2.6億円の供給を実現しています。この取り組みを通じて、サステナビリティに関する課題認識を高め、エシカルな消費行動を一層促進していく予定です。
フェアトレード・ラベル・ジャパンについて
特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパンは、公正な貿易を推進し、貧困の根絶を目指す団体です。国際フェアトレード・ラベル機構のメンバーとして、日本国内におけるフェアトレードの啓発や認証業務を行っています。これらの活動を通じて、より公正な貿易体制の確立を目指しています。
日本生協連の次なるステップは、このフェアトレード・ワークプレイス登録を活かし、さらなる商品の展開や、より深い学びの場を提供することです。持続可能な社会の実現に向けて、今後も多くの人々と連携しながら活動していくことでしょう。全ての人に平等な未来を目指すこの取り組みは、他の組織にも大きな刺激となるはずです。