清水建設の土木DX推進を加速する新たなシミュレーションソリューション
日本の建設業界において、デジタル化が進む中、株式会社ウェッブアイが提供する工程管理ソフトウェア「工程’s Orario」とそのアドオンソフト「4DSync」が、清水建設の土木部門のDX(デジタルトランスフォーメーション)を後押ししています。清水建設は、すでに工程’s Orarioを日常的に使用していましたが、この度新たに4DSyncを導入することで、4Dシミュレーションを実現し、工程管理の新たな境地を切り開きました。
4DSyncによる4Dシミュレーションの実現
4DSyncは、工程’s Orarioと3Dモデルを結びつけ、様々なデータを一元的に扱うことができるソフトウェアです。このシステムを導入することで、清水建設の業務は大きく変化し、現場での生産性が飛躍的に向上しました。これまでの4Dシミュレーションでは、工程計画の変更があった際に、3Dモデルを手動で修正する必要があり、時間と手間がかかっていましたが、4DSyncを導入することでこの問題を大幅に解消しました。
現場の担当者は、普段通りのマウス操作で工程の調整を行うだけで、その変更が自動的に3Dモデルに反映されるため、煩雑なデータ変換作業は一切不要です。この使い勝手の良さが最大の強みです。
生産性向上と情報共有の強化
工程計画を更新する場合も、これまでのように工程情報と3次元モデルの両方の修正を行う必要がなくなりました。4DSyncを介して、工程の情報を簡単に変更することが可能になった結果、業務の効率が飛躍的に向上しました。また、正確な時間軸を反映し、施工の成立性確認や情報共有も円滑に行えるようになり、特に若手職員に対する情報伝達も容易になりました。“いつ、何を、どこで”の情報を明確に共有することで、現場での計画理解が深まり、効率的な業務運営が実現しています。
ウェッブアイの未来展望
ウェッブアイは、今回の清水建設での成功事例を基に、更に多くの建設現場における4D/5D化を推進する意向を示しています。清水建設が目指す「3次元モデル、時間(工程)情報に加え、コスト情報も連携する5Dへの進化」に向けて、今後も製品の開発と機能強化を続けていく方針です。
デジタル技術の力を用い、建設業界の生産性向上に貢献し続けるウェッブアイの取り組みに、今後も注目が集まります。これからの施工管理が、どのように変わっていくのか、期待が高まります。
まとめ
清水建設とウェッブアイの協力によって、新しい工程管理の形が次々と生まれています。デジタルデータの連携が生み出す新たな可能性を広げ、施工の効率化だけでなく、社員のスキル向上にもつながることが期待されます。ウェッブアイの「工程’s Orario」と「4DSync」が、今後どのように建設業界を変革していくのか、非常に楽しみです。