ワイハウが次世代経営体制を発表
東京都新宿区に本社を置くTHE WHY HOW DO COMPANY株式会社(以下、ワイハウ)は、取締役会において代表取締役の異動に関する決議を行い、持続的な企業成長を目指した新たな経営体制の構築を発表しました。今回の体制変更は「脱・個人化」と「自走する全社的ビジネスモデルの構築」という二つの主要な目標に基づいています。
次期経営陣の育成と選抜
新たに設置された指名諮問委員会は、社外取締役4名から構成され、企業価値の向上を実現するための次期経営者の選抜・育成に取り組みます。この体制変更は、現経営陣が次期経営者を支える環境を整えることを目的としています。
- - 現職からの移行:代表取締役会長の田邊勝己氏は最高顧問に、代表取締役社長の岩尾俊兵氏は社外経営顧問に転じます。これは経営のフルコミットを担保しつつ、従来のしがらみを断つための戦略です。
- - 未来を見据えた人選:現在、次期社長候補者を社内外から広く募集しており、候補が決まり次第、適時公表される予定です。
経営体質の見直しとその背景
ワイハウがこうした体制変更に踏み切った背景には、企業の慢性的な赤字体質と株価低迷がありました。代表取締役社長に就任した岩尾俊兵氏は、従来の個人依存型の経営体制に対し、持続可能な自走型のビジネスモデルが必要であると語っています。過去の経営に依存しない新たな価値創造を目指すためには、経営者の交代も必要だと考えられました。
これまでの兼務状況—会長と社長が別の職務を持つ中での運営—は、投資家やステークホルダーからの信頼性に欠ける要因として働いていたのです。この課題を解決するためには、経営陣が共に成長できるような体制の見直しが肝要です。
新たな戦略的提携
今回の発表には、戦略コンサルティングファームとの提携も含まれています。2025年5月21日には、日本最大の独立系戦略コンサルタントと業務提携を公表し、これによりさらなる企業価値の向上を狙っています。投資家には、これらの情報を通じてワイハウの新たな挑戦を理解していただけることを目指しています。
結論
新たな経営体制への移行は、ワイハウの未来を占う重要なステップです。「脱・個人化」と「自走するビジネスモデル」を掲げるこの改革は、単なる人事異動ではなく、企業文化や経営戦略の根本的な変革を示唆しています。これからのワイハウがどのように成長していくのか、今後の動向が注目されます。