フェアトレード天然ゴムマークの導入がもたらす持続可能な未来
2021年5月、雪ヶ谷化学工業株式会社はSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みの一環として、自社が調達する天然ゴムがすべてフェアトレードであることを明言しました。この発表と同時に、どの企業でも使える「フェアトレード天然ゴムマーク」の公開も行いました。これにより、日本におけるフェアトレードの認知度向上と使用促進を目指しています。
フェアトレードの重要性
フェアトレードは、コーヒーやカカオ、綿花など様々な製品でその取引量が増加していますが、天然ゴムの状況は依然として厳しいものがあります。2018年にタイヤメーカーが主導して設立された「持続可能な天然ゴムを推進するための新たなプラットフォーム(GPSNR)」は、天然ゴムの持続可能性を追求しています。しかし、天然ゴム生産の85%は600万もの小規模農家によって支えられており、その実態は不透明で、取引において不当な労働や人権侵害が続いているのが現状です。
このような問題を解決するため、雪ヶ谷化学工業は、まず日本国内の企業や消費者に対し、フェアトレードの必要性を広報することを決意しました。そして、天然ゴム製品の取り組みを小さなところから積み重ねていくことを目指しています。
フェアトレード天然ゴムマークの特長
「フェアトレード天然ゴムマーク」は、雪ヶ谷化学工業と取引のある企業だけでなく、フェアトレードの天然ゴムを使用した製品に関しては無料で使用できるマークです。このマークを使用することで、企業は自社製品の社会的責任と持続可能な取り組みをアピールできます。マークの使用を通じて、より多くの企業が天然ゴムのフェアトレードの動きに参加することが期待されています。
フェアトレードの基準
マークを使用するには、以下のような要件が求められます:
- - 強制労働が行われていないこと
- - 児童労働が行われていないこと
- - 生産者に公正な対価が支払われていること
- - 健康的で安全な労働条件が守られていること
雪ヶ谷化学工業では、これらが確認できる書面を用意し、現地農家の実地調査も行ってきました。また、ISO9001を取得したタイのNatural Art & Technology社の天然ゴムを活用することで、高品質な製品の提供を実現しています。
企業の参加状況
すでに数社が「フェアトレード天然ゴムマーク」の使用を決定しています。参加企業には、株式会社シャロン、株式会社木村、三好化成株式会社などがあります。また、使用に賛同した企業には、株式会社江北ゴム製作所、錦城護謨株式会社、茂ゴム株式会社などが名を連ねています。
最後に
雪ヶ谷化学工業は、この活動を通じて日本国内の天然ゴム使用をすべてフェアトレードにすることを目指しています。企業の皆さまには、ぜひこのマークを活用し、共に持続可能な未来を築いていくことを喚起しています。
お問い合わせ
「フェアトレード天然ゴムマーク」に関するお問い合わせは、次のメールアドレスまでご連絡ください。
Email:
[email protected]
また、ご質問やご意見も受け付けております。さあ、私たちと一緒に、持続可能な世界を目指して歩んでいきませんか?