一貫構造計算ソフト「構造モデラー+NBUS7 Ver.4」の新機能とは
株式会社構造システムが、2024年10月29日に一貫構造計算ソフト「構造モデラー+NBUS7 Ver.4」のリリースを発表しました。この新バージョンは、2020年に初めて登場した「構造モデラー+NBUS7」の機能をさらに充実させ、多くの新機能と改良が加えられています。
新機能のハイライト
節点同一化機能の追加
新バージョンでは、鉛直方向の節点同一化が実現されました。これにより、スロープや傾斜梁を正確にモデル化できるようになり、自走式立体駐車場などの設計がよりスムーズに行えるようになります。具体的には、通り心同士の交点を上下の層の節点と同一化できるため、高度な設計に対応した柔軟な運用が可能です。
シアリンク型鋼材ダンパーの操作性向上
さらに、シアリンク型制振装置の入力オプションも追加されました。この機能により、ユーザーは構造モデラーで設計した建物のデータを、任意の形状の立体フレームに転送し、時刻歴応答解析を行う際の効率が大きく改善されます。解析に必要なモデル化やデバイスの配置を別途行う必要がなくなるため、作業の手間が軽減されるでしょう。
ST-Bridgeインポート機能
「構造モデラー+NBUS7 Ver.4」では、BIMソフトから書き出されたST-Bridge形式のファイルをインポートし、データを変換することが可能になりました。これにより、様々なBIMソフトとのデータ連携が強化され、より高い互換性を実現しています。
30項目以上の機能改良
新バージョンには、お客様からのフィードバックをもとにした30項目以上の機能改善も含まれています。具体的には、小ばりの割り付け方法、基礎柱の断面計算、部材の断面算定結果図の追加など、多岐にわたる機能が強化されています。これにより、設計者やエンジニアはより効率的に作業を行えるようになります。
ユーザーに優しい仕様
構造モデラーを継続利用している会員には、追加料金なしで新バージョンへのバージョンアップが可能です。また、CADソフトとの連携も強化されており、DRA-CADやAutoCAD、JW_CADなどからの自動読み込みがさらに洗練されています。これにより、ユーザーは構造図を入力する感覚で簡単に作業を進められます。
高速処理と効率の向上
さらに、計算の高速化も図られています。マルチスレッド処理の進化により、計算時間を大幅に短縮し、マルチディスプレイ環境での作業効率も向上しました。計算結果は独立したビューア「NOUT」に表示されるため、複数の画面での確認作業が一層スムーズに行えます。
まとめ
「構造モデラー+NBUS7 Ver.4」は、多くの改良が加えられたうえに、新たな機能も豊富に搭載されています。建築分野での設計業務の効率を向上させるための強力なツールとして、さらなる進化が期待されます。詳細情報や製品紹介については、公式ウェブサイトをご覧ください。
構造モデラー+NBUS7 Ver.4 リリースのお知らせ
構造モデラー+NBUS7 製品紹介