shidoが7月15日に新しいシングル「Roger, Wilco.」をデジタルリリースする。この楽曲は、これまでのダークで内面的なアプローチとは異なり、レトロフューチャーな雰囲気を纏ったものだ。作詞・作曲はodiμsblueが担当し、編曲はNumaが手がけている。
「Roger, Wilco.」というタイトルは、無線通信の用語で「受信した」「了解した」の意味を持つ。この曲では、宇宙のどこかから届く声や夢をテーマに、人が信じるものに手を伸ばし続ける姿を描いている。
楽曲のテーマは“夢を見ること”。時として夢は叶わないものだが、それでも人は新たな境地を求め、未知の景色に思いを馳せる。作品全体を通して、無保証の声に応じて旅立つ様子を宇宙や信号と重ねて表現している。この挑戦的な楽曲で、dreamが叶えられるかどうかという疑問に答えることはできないが、夢を追い求める過程そのものが意味を持つことを強く問いかける。
音楽面では、これまでのスタイルとは一線を画し、90年代のSF作品やレトロフューチャーからインスパイアを受けたノスタルジックなEDMサウンドを採用している。前作と同じくNumaを編曲に迎えながらも、これまでとは異なる新しい表現へと挑戦した。これにより、変化を感じさせる一曲に仕上がっている。
さらに、ミュージックビデオも特徴的だ。行き場のない日々を過ごす少女が宇宙からの不思議な信号を追い求める様子が描かれる。信号の送り主は遠い宇宙に存在する“うさぎ”。現実なのか幻想なのか判断がつかないが、少女はその存在を信じることで新たな世界へ目を向けていく。
映像面では、shidoの作品としては初めて実写とアニメーションが融合した表現がなされている。実写部分が現実を、アニメーション部分が夢や憧れを象徴し、楽曲の豊かな世界観を深く掘り下げている。少女は最終的に明確な答えに至らないが、何かを信じて進み始めるその時間は決して無意味ではなかった。ここでは、夢が実現するかどうかではなく、夢を見ることが人をどこまで導くのかを描いた物語が展開されている。
アーティストのshidoは、今回の楽曲について「自分でも驚くほど自然に生まれた」と述べ、感情に身を任せて制作した経緯を明かす。これまで以上に自由な表現が詰まった作品になっており、聴く人にも新たな側面を楽しんでもらえることを願っている。
新たな表現を通して、息を呑むような音楽と映像体験を提供する「Roger, Wilco.」。夢を追うすべての人々に捧げる一曲となっている。詳細や視聴リンクは、公式サイトやYouTubeチャンネルで確認してほしい。