日本人女性醸造家が手掛けるワイン『シックス・クローヴズ』
カリフォルニアで夢を追い求める日本人女性醸造家、平林園枝氏の手掛けるワイン『シックス・クローヴズ』が、2024年11月12日から日本国内で正規に販売されることが決まりました。この新たなワインブランドは、彼女の並外れた情熱と努力の結晶でもあります。
平林園枝氏の経歴
平林氏は、幼少期から発酵に親しみを持ちながら育ちました。祖父の家業が味噌醤油問屋、祖母は造り酒屋として活躍しており、彼女のルーツには強い伝統が息づいています。ニューヨークで日系商社に勤務していた時期、ワインの魅力に引き寄せられ、彼女は醸造家になる夢を抱くようになります。カリフォルニア大学デービス校でブドウ栽培と醸造を学び、2011年に卒業。多彩な経験を経て、2018年には『シックス・クローヴズ』を立ち上げました。
数々の研修先で得た経験
平林氏は、在学中にカーネロスのGloria Ferrerでの研修を皮切りに、ニュージーランドやチリ、アメリカ国内の名だたるワイナリーでの経験を積みました。特に印象深いのは、モンセカーノでアンドレ・オステルタグからビオディナミ栽培の哲学を学んだこと。これらの経験は彼女のワイン造りに深い影響を与え、個性的で魅力的なワインの誕生につながっています。
『シックス・クローヴズ』の信念
彼女のワインに込められた信念は、健全に育てられたブドウを使用し、余計なものを省いた丁寧なワイン造りです。平林氏は「ブドウのポテンシャルを引き出し、作り手の気持ちを伝える力を持ったワインを目指す」と語ります。これは、ワインの本質を大切にし、飲み手の心に響く作品を届けたいという思いが表れています。
名前の由来とその意味
『シックス・クローヴズ』という名前は、平林氏の祖先が使用していた屋号「むつ丁子」が由来です。6つの丁子が家紋にあしらわれており、先祖代々受け継がれてきた発酵ビジネスの伝統に敬意を表した名付けとなっています。
注目のワインたち
『シックス・クローヴズ』からは数種類のワインが登場します。以下はその一部です:
シックス・クローヴズアルダー・スプリングス・ヴィンヤードシャルドネ2021
- - 産地: カリフォルニア、メンドシーノ・カウンティ
- - ブドウ品種: シャルドネ100%
- - 希望小売価格: 10,000円+税
- - 特徴: 冷涼な気候で育ったブドウから紡がれる白い花やミカンの皮、トーストしたマシュマロの香り。Wine Enthusiastで94点の高評価。
シックス・クローヴズリンダ・ヴィスタ・ヴィンヤード シャルドネ2022
- - 産地: カリフォルニア、ナパ・ヴァレー
- - ブドウ品種: シャルドネ100%
- - 希望小売価格: 12,000円+税
- - 特徴: 高い酸味とストーンフルーツのキャラクターが際立つフレッシュな味わい。Wine Enthusiastで90点。
シックス・クローヴズアルダー・スプリングス・ヴィンヤードピノ・ノワール2021
- - 産地: メンドシーノ・カウンティ
- - ブドウ品種: ピノ・ノワール
- - 希望小売価格: 11,000円+税
- - 特徴: 松林とフローラルな香りの中にシナモンやラズベリーが共鳴し合う複雑なテイスト。Wine Enthusiastで94点。
これ以外にも魅力的なワインがラインアップされています。
会社について
株式会社都光は、平林氏のワイン『シックス・クローヴズ』の日本国内代理店です。所在地は東京都台東区上野にあり、次世代のワイン文化を支える使命を担っています。今後ますます注目される日本人女性醸造家の物語に、ぜひご期待ください。