国際交流とAIを融合させた新たな英語学習の試み
沖縄県沖縄市に本拠を置く非営利型一般社団法人HelloWorldが、新しい英語教育の形を模索するために「IntEx Lab(インテックス・ラボ)」を設立しました。この研究所では、英語学習における国際交流とAIの活用を組み合わせ、その相乗効果を引き出すことを目指します。具体的には、連携先であるHelloWorld株式会社が提供するICT教材「WorldClassroom」を活用し、実施後の生徒の学習状況を詳細に分析します。
研究の背景と目的
AIの進化に伴い、教育現場でもその活用が広がっています。しかし、AIによる翻訳技術が向上する中で、児童や生徒の英語学習に対する動機付けが薄れる懸念も指摘されています。そこでHelloWorldは、国際交流を通じて生徒たちが自ら英語を使いたいという意欲を持つことの重要性を強調したいと考えています。
具体的な取り組み
IntEx Labは、すでに国際交流プログラムを導入しているいくつかの学校を対象に、データ収集やインタビューを実施しています。その結果、実施後に生徒の学習状況に明らかな向上が見られる事例が報告されています。例えば、千葉県八千代市立八千代台西中学校では、韓国の中学校との国際交流を行った結果、英会話の練習回数が1.5倍に増えたことが確認されました。
成果の証言
同校の教員は「国際交流を通じて感じた思いを伝える喜びや、言葉がうまく出てこない悔しさが、生徒たちのモチベーションを刺激している」と述べています。また、彼らは海外の生徒とのやり取りを通じて、自分の意見を表現する楽しさや、相手を理解することの重要性を実感しているとのことです。
今後の展望
IntEx Labでは、今後もデータ収集を拡大し、発話量の変化に関する分析を探求していく予定です。この取り組みを通じて、全国の英語教育に役立つ知見を提供し、より良い教育の実践につなげていくことを目指します。
団体概要
HelloWorldは2023年に設立され、沖縄市を拠点に多文化理解の促進を目的とした活動を行っています。定期的に国際交流イベントを企画し、児童や生徒に新たな学びの場を提供しています。
詳細については、
HelloWorldのウェブサイトをご覧ください。