新オペアンプ「TSZ901」
2025-12-17 17:34:07

STマイクロエレクトロニクスが新たな高精度オペアンプ「TSZ901」を発表

STマイクロエレクトロニクス、革新的なオペアンプを発表



STマイクロエレクトロニクスは、最新の高精度オペアンプ「TSZ901」を発表しました。この製品は、業界において顕著な性能を誇り、高速かつ正確な動作が求められるアプリケーションにおいて大きな安定性を実現します。特に、ゲイン帯域幅積(GBW)が10MHzという特性を持つため、広範な用途に対応できます。

卓越した性能



「TSZ901」は、ゼロドリフト特性を備え、特に温度変化に強い特徴が際立っています。25℃の条件下での入力オフセット電圧は5µV未満、また動作温度が-40℃から+125℃に広がる中でも8µV未満の精度を維持することができます。この高い安定性により、一般的にトリミングが必要なオペアンプと異なり、TSZ901は温度に影響されず一定の性能を発揮します。

また、入力換算ノイズは9nV / √Hzという極めて低い値を記録しており、消費電流も5Vの条件下で1.5mAと少なく、動作電圧は2.5Vから5.5Vの範囲で設定可能です。このような特徴により、消費電力を抑えつつ高い性能を実現します。

幅広い応用範囲



TSZ901は、MEMSセンサインターフェースや電流センスアンプ、高精度アクティブフィルタ、計装アンプ、トランスインピーダンスアンプ、高精度アナログフロントエンド、リファレンス電圧など、さまざまな電子回路において非常に優れた性能を発揮します。これは、校正や外付け補正部品の必要を最小限に抑えられるため、実装面積や全体の複雑さを軽減することにつながります。このシンプルさは、設計時の困難を緩和し部材コストの削減にも寄与し、結果的に生産テストの時間を短縮し、長期使用時の保守作業を減少させることが期待されます。

自動車および産業用途



さらに、「TSZ901」はAEC-Q101基準に準拠しているため、車載モジュールや電源はもちろん、産業用センサや制御機器、医療器具においても利用することができます。これにより、品質の高い製品を求める市場での要望に応えることが可能です。

量産と入手方法



TSZ901は現在量産中で、SOT23-5パッケージで提供されています。単価は1000個購入時におおよそ0.71ドルからとなっています。詳細については、STマイクロエレクトロニクスの公式ウェブサイトでご確認ください。

STマイクロエレクトロニクスについて



STは、約50,000人の従業員を抱え、先進的な製造設備と広範なサプライチェーンを有するグローバルな半導体メーカーです。20万社を超える顧客及び数千のパートナー企業と連携し、ビジネス創出や持続可能な社会を支えるための半導体ソリューションの開発に努めています。STはまた、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みにも力を入れており、2027年末までの再生可能エネルギー100%使用を目指しています。詳しい情報はSTの公式サイト(http://www.st.com)をご覧ください。

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STマイクロエレクトロニクス(株)アナログ・MEMS・センサ製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟
TEL : 03-5783-8250


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STマイクロエレクトロニクス
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