2024年ライブ市場の拡大
2025-04-01 13:38:26

2024年ライブ市場は動員数105%増、市場規模は119%に拡大

2024年の日本のライブ・エンタテインメント市場動向



一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(ACPC)が発表した2024年のライブ・エンタテインメント市場調査結果によると、動員数と市場規模がいずれも前年を大きく上回り、過去最大を記録しました。この調査は1989年以来、ライブ市場の動向を収集しており、正会員社からのデータを基にしています。今回は、2024年1月から12月の統計が示された結果についてご紹介します。

2024年の市場概況



調査によると、2024年の公演数は前年並みであったものの、動員数はスタジアムやアリーナ公演の増加により6000万人に迫り、過去最多となりました。これに伴い、ライブ市場全体の総売上額は5140.0億円から6121.6億円へと増加し、こちらも過去最大を記録しました。特に関東と近畿地方において市場規模が拡大していることが示されていますが、地域ごとに明らかな差異が見られ、全国的な市場の回復は進んでいない状況です。

動員数の地域差



関東圏では、東京・横浜・千葉に新設されたアリーナ6会場が稼働を開始し、アリーナ会場の動員数は前年比131.2%の2189.8万人とされた一方、ホール会場の動員数は前年比89.1%にとどまり1621.9万人となり、ホール会場の減少が影響を与えています。このように、アリーナとホールでの公演の参加者数には大きな開きがあります。

海外アーティストの影響



さらに、海外アーティストによる大規模公演が多数行われたことも市場に影響を与えており、公演数は2207に達し、全体の6.4%を占めているものの、市場規模は1335.0億円となり全体の21.8%を占めるとされています。これは海外アーティストの人気を考慮しても驚異的な数字です。

まとめ



この調査結果は、ライブ・エンタテインメント市場の成長を示す一方で、地域ごとの動向の違いやホール会場の厳しさも浮き彫りにしました。今後、より多くの観客を呼び込むためには、地域ごとの特性に応じた戦略が必要となるでしょう。

詳しい調査結果やデータについては、ACPCの公式サイトで確認できます。

会社情報

会社名
(株)キョードーメディアス
住所
電話番号

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。