400年の歴史を見上げる！よねざわ戦国花火大会の未来

秋の夜空に描かれる花火が、地域の歩みを繋ぐ力となる。2025年、米沢市で開催される「よねざわ戦国花火大会」は、そんな歴史を背景に持っています。この大会が生まれた背景には、長い間続いた花火大会の伝統と新たな世代の情熱があります。

花火大会復活の背景

よねざわ戦国花火大会は、昨年始まりましたが、実は米沢の花火大会は戦後すぐから続いていました。当時は「東北花火大会」として民間の寄付に支えられ、戦没者への鎮魂の想いが込められたイベントです。しかし、新型コロナウイルスの影響で長い間中止が続き、地域から花火が失われてしまいました。

「米沢の空に再び花火を」との思いから立ち上げられた本大会。主催者たちは、自身のルーツに根ざした花火の必要性を感じ、戦国時代の名将たちにちなんだ“戦国花火大会”の名を冠しました。これは、米沢に息づく歴史や文化を新しい形で後世に伝える取り組みでもあります。

地域の絆を深める取り組み

この大会を支えるのは、地元の青年団体です。米沢商工会議所青年部、米沢青年会議所、米沢観光コンベンション協会青年部が一体となり、共通の目的のために集まりました。普段はそれぞれ違う活動を行っていますが、この大会を通じて地域の絆をさらに深めようとしています。

「今回の花火大会はただのイベントではなく、地域の“記憶を取り戻す”契機になっている」と主催者の一人は語ります。観客と共に過ごす時間が、一瞬でも多くの人に心の根を結びつけるでしょう。

体感する花火体験

2025年の大会テーマは「共闘」。ただ花火を観るのではなく、観客が参加し、一緒に盛り上がる“参加型エンターテインメント”の要素が組み込まれています。昨年の大会での観客のライトによる「勝鬨」に続き、今年はさらにパワーアップした演出が待ち受けています。花火が観客席に近づき、観客がその迫力を“体感”できるよう工夫されています。