平原綾香とオーケストラの夢の競演!
2025年4月30日、水曜日。東京国際フォーラムで行われたのは、平原綾香による「第9回 平原綾香 Jupiter 基金 My Best Friends Concert 〜顔晴れ[がんばれ]こどもたち〜 with Orchestra」という名のチャリティコンサート。このコンサートは、平原綾香が2015年に設立した「平原綾香 Jupiter 基金」の設立10周年を祝う特別なイベントでもありました。コンサートでは、洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団と共に数々の名曲が演奏され、多くの観客がその瞬間を心待ちにしていました。
この姿勢は単に音楽を楽しむだけではなく、社会貢献への思いを表現するものでもあります。平原は音楽の力を通じて、特に子供たちを支えるための活動を続けており、観客に届けるメッセージはまさに心温まるものでした。音楽を通じた援助の具体的な内容や、寄付先について言及され、特に寄付先の「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、視覚に障害のある子供たちに新しい体験を提供する活動を行なっていることが強調されました。
平原綾香自身が語ったエピソードでは、彼女の父が亡くなった後にダイアログ・イン・ザ・ダークに誘われた際、暗闇の中で父の存在を感じることができたいきさつが涙を誘いました。「暗闇が怖かった私が、その空間で心がふわっと開くのを感じました」と語る平原の言葉には、深い意味が込められています。
また、共演者たちも壇上に立ち、子供たちへのメッセージを共有しました。志村季世恵は、「目が見えない方の感性、また高齢者の豊かな知恵を使ってエンターテインメントを作り上げています」とし、参加者が一体となる重要性を強調しました。活気あふれる雰囲気の中、参加者たちが音楽を通じて互いにインスパイアし合う光景は、多くの人々にとって感動的な瞬間となりました。
コンサートは通常の形式から一歩踏み出し、休憩後の第2部では、実際にダイアログ・イン・ザ・ダークの環境を模しての演奏が行われました。音楽がもたらす新しい聴覚的体験に、観客は目を閉じて耳を澄ます姿が印象的でした。これは、聴覚の重要性を再認識し、感覚を研ぎ澄ませる体験となりました。
平原自身も、コンサートを通じて観客の愛と支えを感じながら、自らの夢について語りました。「お客様の温かさが私に降り注ぐようです」とコメントし、今後もこの活動を続けていく決意を表明。平原の明るい歌声とサックスの演奏は、聴く人たちに深い感動を与えました。
コンサートのクライマックスでは、平原が「Jupiter」で締めくくり、700人以上の観客が一つになってその瞬間を共有しました。盛り上がりは最高潮に達し、終了後には大盛況の声が上がりました。
東京公演は無事に終了しましたが、平原綾香 Jupiter 基金の活動はここからさらに展開され、2025年6月28日には九州での公演も計画されています。チケットも好評発売中で、さらなる多くの子供たちへの支援を目指します。音楽と共に貴重なメッセージが響き渡る、この特別なコンサートの余韻は、これからの活動にも活かされていくことでしょう。