新たなコミュニティサロン「COCOLON」の設立
重症心身障がい児とその家族が直面する多くの課題に向き合い、支援を行うための新たな場所として、特定非営利活動法人EPOがコミュニティサロン「COCOLON」を設立します。このサロンは、2023年夏にオンラインおよびオフラインでの交流の場を提供し、地域のサポートを強化することを目的としています。
クラウドファンディングでの支援募集
「COCOLON」の設立に向けて、5月29日から7月14日までの期間にクラウドファンディングを実施します。プロジェクトの目標金額は500万円で、家庭での支援が求められている約43,000人以上の重症心身障がい児や20,000人の医療的ケア児のための「場所づくり」を目指します。このプロジェクトを通じて、重症心身障がい児の家族や支援者が集まり、情報交換や交流を行うことができる新たなコミュニティを形成します。
重症心身障がい児の家庭の現状
医療的ケアを必要とするお子様を持つ家庭は、孤立感や社会的なつながりの欠如によって多くの困難に直面しています。実際、厚生労働省による調査では、適切な療育や社会的支援が得られないと感じる割合が高く、特に外出の困難さを訴える家庭が多く存在します。これらの結果からも、重症心身障がい児のための交流の場がいかに重要かが分かります。
「COCOLON」の役割
コミュニティサロン「COCOLON」では、家族同士が安心して情報を共有し、助け合える環境を整えます。オンラインプラットフォームでは、チャットスペースやタイムライン機能を用いて、医療的なサポートや子育てに関する相談を行うことができます。そして、オフラインでは定期的な交流会やイベントを実施し、同じ境遇の家族同士のつながりを育むことができるようにしていきます。
また、特別ニーズを持つ子どもたちが参加できるファミリーコンサートやワークショップを開催することで、楽しむ場を提供し、家族での貴重な思い出作りをサポートします。これにより、各家庭が抱える不安や悩みに寄り添い、地域でのつながりを促進していきます。
これからの一歩
「COCOLON」は、今後重症心身障がい児を取り巻く環境の改善に寄与することを目指して、福祉人材の育成や、専門的なセミナー・研修の開催にも取り組みます。重い障がいを持つお子様が通える施設を増やすために、定期的なイベントや学びの場を提供し、協力体制を図っていく計画です。
特定非営利活動法人EPOの代表である齋藤えりかは、「このサロンを通じて、重症心身障がい児が安心して成長できる環境や地域社会の一員として活躍できる場を提供したい」と語ります。これにより、多くの子どもたちとその家族が安心して暮らせる社会を実現するための第一歩を踏み出していきます。
【クラウドファンディング詳細】
公式ページ:
クラウドファンディングページ
期間:2023年5月29日〜2023年7月14日
目標金額:500万円
使用目的:内装工事、設備整備、広報・広告費など
さらに詳しい情報は、EPOの公式サイトやSNSで確認できます。力を合わせて、未来を明るいものにしていきましょう。