物価高騰の影響を受けたZ世代の結婚観
最近の調査によると、物価高騰がZ世代の結婚に対する意識に大きな影響を与えています。2026年、AI家計簿アプリ「ワンバンク」を運営する株式会社スマートバンクが行った調査では、23歳から31歳までの結婚願望のあるZ世代1,322名を対象に実施されました。その結果、57.8%の若者が物価高によって自身の結婚観に変化があったと回答しています。
高収入から安定収入へ
調査によれば、 Z世代の女性は結婚相手に対して「年収の高さ」を重視するだけでなく、長期的に安定した収入を得る能力を重視するようになっています。具体的には、女性の77.3%が「どんな環境でも安定した収入が得られること」を求めており、72.7%が「年収の高さ」を重要視すると答えました。この結果は、80年代の「3高(高学歴・高収入・高身長)」という理想が過去のものとなり、「不況や環境変化に強い収入」の重要性が増していることを示しています。
新たな夫婦像『3共』
また、Z世代は未来の結婚生活において「共働き」「共有」「共同」という新たな夫婦像を描いています。まず、共働きについて、男性の72.0%と女性の68.5%が「夫婦ともにフルタイムで働くこと」を望んでおり、実に98.3%が共働きを前提にしていることがわかりました。
家計の共有と管理
Z世代は、結婚前にお金に関する価値観をすり合わせたいというニーズも強まっています。具体的には、結婚前に「金銭感覚の一致」を重視する割合が、男性66.8%、女性78.7%となっていることからも明らかです。また、男女ともに「家計管理のルールを事前に話し合いたい」と強く望む声も高く、男性70.1%、女性79.2%が同様の意思を持っています。つまり、結婚前からしっかりとした家計管理を行うことが、結婚後の円滑な関係を築くために重要視されているのです。
共同の資産形成
さらに、資産形成に関してもZ世代は意識が高く、パートナーと協力して取り組むことに熱心です。調査では、結婚後に新NISAのような制度を利用して協力したいと考える男女がともに7割以上にのぼることがわかりました。また、夫婦の財布については「共同財布」を好む傾向が強く、66.2%が共有する形を選ぶ意向があるとのことです。
結婚前からの家計管理
これらの結果から、この世代の人たちは結婚前から「婚前家計管理」を実施し、金銭感覚をすり合わせておくことが重要であると認識していると言えます。実際、Z世代のユーザーの約5割がカップルで共同口座「ペアカード」を使用しているとのことで、婚前からお金の管理や共有を行う文化が根付いていることがうかがえます。
まとめ
物価高が影響する中で、Z世代は安定した収入を重視し、結婚に対するリアリティを追求しています。彼らは共働きや家計の共有、共同の資産形成を重要視するようになり、これが新たな夫婦像を形作っています。こうした動向は、単なる理想ではなく、現実的な生活に基づいた新しい結婚観の反映であると言えるでしょう。今後、この世代の結婚生活は、金銭的な価値観やルールの共有を通じてより強固なものとなっていくことが期待されます。