宿泊業界のカスタマーハラスメント対策に向けた新たな提携
ダイヤル・サービス株式会社(以下、「ダイヤル・サービス」)が、株式会社かんざし(以下、「かんざし」)との間で宿泊旅行業界に特化したカスタマーハラスメント(カスハラ)対策に関する基本合意書を締結しました。この提携は、年々増加するカスハラの相談件数を受けたもので、関連する企業や自治体が直面する深刻な課題に対する効果的なソリューションを提供することを目的としています。
提携の背景
近年、宿泊施設における顧客の高い要求や、過度なクレームに対するストレスが従業員の心の健康に深刻な影響を与えていることは広く知られています。企業は、質の高いサービスを確保しつつ、働く人々を守るための体制を早急に整える必要があります。2025年6月にはカスハラ防止を義務付ける改正法案が成立する中、ダイヤル・サービスとかんざしの協力が求められたのです。
ダイヤル・サービスは1969年から、ハラスメントに関する電話相談サービスを提供してきました。その経験を生かし、かんざしの豊富なネットワークと観光業界への深い理解を持つ技術的背景を融合させることで、カスハラ対策を推進していく計画です。
合意の概要
両社は、以下の項目に基づいて連携を進めることに合意しました。
1. サービスの設計および開発に関する助言・相談
2. サービスの販売・広告・運営活動に関する協力
3. カスハラに関する知識やノウハウの共有
4. その他本事業に関連する様々な活動
このような取り組みにより、企業は安心して従業員を配置でき、働く人々がより安心して仕事に専念できる環境を整えていくことが期待されます。
ダイヤル・サービスの取り組み
ダイヤル・サービスは、従業員がカスハラに直面した際のメンタルヘルスケアを目的とした電話相談窓口を設けるほか、カスハラ対策に関する研修プログラムも提供しています。これにより、宿泊施設でのカスハラ問題への理解を深め、現場での実践的な解決を図ります。
かんざしのビジョン
かんざしは「Make Sustainable Nippon」を掲げ、主に旅館やホテル、地域企業を対象にした業務効率化支援を行っており、地方自治体との協力を通じた観光業の発展に寄与しています。特に宿泊旅行観光分野に特化したDX(デジタルトランスフォーメーション)サービスの提供を通じ、日本全体の観光業を活性化させることを目指しています。
まとめ
ダイヤル・サービスとかんざしは、この新たな提携を通じて宿泊業界の現場で実際に起きている課題に対し、実践的な解決策を提供していきます。今後、両社がどのようにカスハラ対策を進め、持続可能なサービスを提供していくのか、益々注目が高まります。