現代アートの新風
2023-01-12 12:00:03
若佐慎一の個展「魚行水濁鳥飛毛落」現代アートが魅せる新しい風
若佐慎一の個展「魚行水濁鳥飛毛落」
2023年2月10日から16日まで、東京都千代田区のkudan houseにて、若佐慎一の個展「魚行水濁鳥飛毛落」が開催されます。この展覧会では、大和絵の伝統に根ざした若佐の作品が、新たに「Sculptural Painting」シリーズや肖像彫刻を通じて、多様な表現を披露します。
大和絵と現代アートの融合
若佐慎一は1982年に広島で生まれ、伝統的な日本画法を学んできました。彼の作品の特徴は、日本古来のモチーフである龍や鳳凰、獅子、虎などを描きながら、現代的な視点を加えている点です。特に大和絵の主観的で平面的な表現方法は、現在の漫画やアニメ、ゲームのスタイルと多くの共通点があります。この共通性に着目した若佐は、作品制作を通じて日本の文化や気質を再解釈し、時代と対話を続けています。
これまでも「招キ猫」や「狛犬」といった作品を発表し、近年では家具の端材を使用した彫刻に挑むなど、アプローチを多様化させてきました。そんな彼が今回の個展で発表する「Sculptural Painting」シリーズでは、檜、杉、欅といった木材をモチーフにした作品が並びます。これらは削り出し、ペイントされた表面をさらにヤスリで磨くことによって、鑑賞者が作品と同じ空間を体感できるように工夫されています。
現代性と日本性の共存
また、肖像彫刻も本展の見どころです。これらの作品はあえて荒く彫り出され、観る者の想像力に委ねられた表情や容姿が特徴です。若佐は日本の「不二性」を重視し、物事を二分するのではなく、幽玄の体感を大切にした作品制作に取り組んでいます。この独自の視点を反映した彫刻は、見た目の豊かなテクスチャーも大きな魅力の一つです。
展覧会の詳細
個展のタイトル「魚行水濁鳥飛毛落」は、禅の言葉から取られています。魚が水中を泳げば水が濁り、鳥が飛び立てば羽が落ちるように、人の行動や芸術の活動も未来へとつながっていくという考えが込められています。展覧会の開催日時は2023年2月10日(金)から16日(木)までで、会場はkudan house(https://kudan.house/)です。入場は無料ですが、事前予約が必要となります。
特別イベントとコラボレーション
この展覧会では、NFTアート作品の販売や、オリジナルラベルの日本ワインの発売も予定されています。特に日本ワインは、山梨県のブティックワイナリー「ドメーヌヒデ」とのコラボにより実現しました。アートとワインのコラボレーションは、観るだけでなく味わう楽しみも提供します。
若佐慎一の個展「魚行水濁鳥飛毛落」は、伝統と現代が交差する新たな芸術の世界を体感する貴重な機会です。この独創的なアートを見逃す手はありません。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
アクセス情報
会場は東京都千代田区九段北1-15-9、地下鉄九段下駅から徒歩約5分の位置にあります。公共交通機関の利用をお勧めします。また、会場周辺には駐車場が限られているため、その点も考慮して訪れてください。最高のアート体験が待っています。
会社情報
- 会社名
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美術作家 若佐慎一
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