ボウイの遺作『LAZARUS』
2025-05-11 22:16:30

デヴィッド・ボウイの遺作ミュージカル『LAZARUS』日本初演への期待と稽古場レポート

デヴィッド・ボウイの遺作ミュージカル『LAZARUS』稽古場レポート



2025年の夏、横浜と大阪での日本初演が待ち望まれるミュージカル『LAZARUS』。この作品は、世界的なロックスター、デヴィッド・ボウイの遺作として知られており、彼の独自の音楽世界が体現されています。本記事では、稽古場の熱気や演出の工夫についてお伝えします。

劇の概要


このミュージカルは、ボウイが2016年に亡くなるまでの彼の思いが詰まった作品です。エンダ・ウォルシュとの共同制作により、ボウイが主演した1976年のSF映画『地球に落ちてきた男』からインスパイアされた内容となっています。主人公・ニュートンがその後の人生を模索しながら直面する苦悩を描写し、同時にボウイ自身の闘病を反映したものとなっています。

劇中音楽の魅力


本作には、ファンにお馴染みの名曲が多数使われており、『All the Young Dudes』や『Heroes』など、見る人を魅了する楽曲が一堂に会します。さらに、本作のためにボウイが書き下ろした楽曲もあり、これが物語に深みを与えています。

稽古場の風景


稽古場に足を踏み入れると、主演の松岡充が歌う『Absolute Beginners』のメロディが耳を惹きます。このシーンでは、松岡演じるニュートンが、好意を寄せる女性エリーに誘惑される様子が描かれる重要な瞬間です。歌は全て英語で行われるため、ボウイの意志を継ぐための発音指導がなされています。

演出の白井晃氏は、出演者に緊張感を持ってシーンに臨むよう指示し、一つ一つの演技に意味を持たせるよう求めました。稽古中には、キャラクターの背景やセリフの意義を深掘りしながら、演者同士の結束を高めるためにコミュニケーションが絶えず行われています。

ボウイの精神とキャストの情熱


松岡は、23年にわたる俳優としてのキャリアを持つだけでなく、デビュー30周年を迎えるアーティストでもあります。彼は、ボウイの魂を表現したいと語っており、その情熱が稽古を通じて感じられます。

作品の中では、ニュートンの苦悩や、少女との希望のひと時が描かれており、ボウイとエンダが選んだ楽曲に込められた深いメッセージが観客の心に響くことでしょう。

明るい未来と挑戦


『LAZARUS』のタイトルは、聖書に登場するラザロから名付けられており、死から復活するというテーマが含まれています。ニュートンが地球に不時着する様子や、彼が直面する数々の壁が、鮮明な演出と共に描かれることに期待が寄せられます。

稽古の最後に、松岡が天を仰ぐ姿を見て、ボウイの存在を感じた観衆も多いのではないでしょうか。稽古場の最後は静寂に包まれ、「ふーっ」と松岡が大きく息を吐くシーンも印象的でした。これからの公演に向けて、さらなる緊張感と期待感が高まります。

公演情報


この感動的なミュージカル『LAZARUS』は、2025年5月31日から横浜・KAAT神奈川芸術劇場、続いて大阪・フェスティバルホールでの上演が予定されています。公式サイトでは新しい情報やキャストのコメントも公開中ですので、ぜひチェックしてみてください。

  • - 公演名:ミュージカル『LAZARUS』
  • - 音楽・脚本:デヴィッド・ボウイ、脚本:エンダ・ウォルシュ、演出:白井 晃
  • - 出演者:松岡充、豊原江理佳、鈴木瑛美子 など

ボウイの残したメッセージに心を寄せ、ぜひ劇場でその目撃者になりましょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

会社情報

会社名
キョードーメディアス
住所
電話番号

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。