エコノミクスデザインとインテージが手を組む
株式会社エコノミクスデザイン(EDI)が株式会社インテージと業務提携を締結し、新しいプライシングソリューション「BDMオークション」の提供を開始しました。この提携により、企業の価格戦略を強化するための新たな手法が利用できるようになります。
業務提携の背景
近年、円安や原油高による原材料費の高騰が影響を与え、多くの企業が商品の価格を改定せざるを得ない状況になっています。その結果、消費者の価格に対する敏感さも高まり、価格上昇が購買意欲を損なう可能性があります。企業は利益を確保するために注意深く価格設定を行わなければならず、誤った値上げが逆に利益を減少させる結果となることも少なくありません。こうしたリスクを回避するためには、消費者の動向や価値観を正確に理解し、適切な価格を見極めることが重要です。
そこで、EDIとインテージは経済学の知見とデータ分析を融合させた新たな価格調査手法を開発しました。
提供されるサービス:BDMオークション
「BDMオークション」は、ノーベル経済学賞受賞者のVickreyが提唱したオークション理論に基づいた価格調査手法で、非常に高い精度で消費者の支払意思額(WTP)を測定します。オークション形式で消費者に実際のお金を使ってもらうことで、より実践的なデータを得ることができます。
この手法は、EDIの研究成果や技術開発とインテージの調査ノウハウを組み合わせることで、実用化されました。BDMオークションを利用することにより、正確なWTPの測定が実現でき、インテージのデータ基盤を駆使して、さらに詳しい売上や利益予測も可能となります。
今後の展望
初期は日用品や化粧品業界のお客様向けにこのサービスを提供し、その後他の業界への展開も計画しています。EDIとインテージは、経済学の知見を生かした最新のソリューションを継続的に提供し、企業の価格戦略を効果的にサポートすることを目指します。
企業情報
株式会社エコノミクスデザイン:経済学に基づくビジネスコンサルティングを行う企業。研究機関との連携を通じて、ビジネスに有益な知識を提供しています。 詳細はこちら
株式会社インテージ:日本のマーケティングリサーチ業界のリーディングカンパニー。アジアNo.1のマーケティングリサーチ会社として知られ、企業のマーケティング活動を総合的に支援しています。
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この提携によって、企業は変化する市場環境に対して柔軟に対応し、競争力を高める手助けを受けることができるでしょう。