アジア初のオープンエンド型航空機ファンド『マッハOE』の誕生
株式会社マーキュリアホールディングス(以下、「MHD」)の子会社、株式会社マーキュリアインベストメント(以下、「MIC」)とアイルランドに本社を置く航空機アセットマネジメント会社Airborne Capital Limited(以下、「ACL」)が、共同で新たなオープンエンド型の航空機ファンド『マッハOE』を設立しました。これは、これまでのクローズドエンド型からの進化を遂げたもので、日本の投資家に向けた新たな投資機会を提供するものです。
背景:航空業界の変貌
2020年に発生したコロナウイルスのパンデミックは、航空業界に大きな打撃を与えました。しかし、その後の回復に伴い、航空旅客需要は新型コロナ前のレベルを超えて急速に戻りつつあります。とはいえ、航空機の供給は新型コロナの影響で遅れを取っており、航空機生産メーカーの受注残は7年以上に及ぶとされています。このため、航空機不足の状況は2030年代の初めまで続く見込みです。
MICはこのような困難な市場環境の中でも航空機投資事業を継続し、多くの実績とノウハウを持っています。これに基づき、『マッハOE』は形成されました。
マッハOEの特徴と戦略
新たに設立された『マッハOE』は、航空機マネジメントやリースにおいて豊富な経験を持つMICとACLが力を合わせて運営します。このファンドの最大の特徴は、オープンエンド型であることです。投資家は自らの都合に応じて、途中での投資や解約が可能です。これは従来のファンドと比べて柔軟性が高く、投資家にとって魅力的な選択肢になります。
また、MICはこれまでの実績を基に、需要の高い航空機材を厳選し、安全性の高い航空会社にリースを行い、安定したキャッシュフローを実現します。ファンドの規模は約1,500億円が見込まれ、主な出資者としては、日本政策投資銀行や金融機関、年金基金などが考えられています。
大和証券グループとの戦略的提携
大和証券グループ本社は、多様な投資ニーズに応えるためにオルタナティブ資産の分野にも力を入れています。2025年からは大和エアボーン株式会社を通じて航空機投資機会を提供していく計画です。大和証券グループは今回の『マッハOE』に参画し、航空機リースの投資機会を提供することで、より多くの投資家へアプローチすることを目指しています。
各代表者の意見
この取り組みに対する代表者たちのコメントは非常に興味深いものです。KNKIの社長、片山敦司氏は、長年の経験を生かし、顧客のニーズに応えながら新たな投資機会を広げていくという意気込みを語っています。一方で、MICの代表取締役である豊島俊弘氏は、航空機リースが安定したキャッシュフローをもたらす投資として注目されているとし、日本における航空機投資ファンドの次世代を担う取り組みであると強調しました。ACLのCEO、Ramki Sundaram氏は、本ファンドによって日本市場に新たな革新をもたらすことを期待し、その成長を見守りたいと述べました。
まとめ
『マッハOE』は、日本における航空機投資の新たな扉を開く取り組みです。オープンエンド型の特性や、国内外の資産運用のプロたちによる戦略を背景に、投資家に多様な選択肢を提供します。今後、このファンドがどのように成長していくのか、非常に目が離せません。