マニュライフが全社的に生成AI導入を進め新たな高みへ到達
マニュライフ、生成AI機能を全社に導入し業務効率化
カナダに本社を置くマニュライフ・ファイナンシャル・コーポレーションは、全社的に生成AI技術を導入し、世界中の社員の75%以上がその効果を享受していることを発表しました。この取り組みは、同社が10年前から進めてきたAI活用の一環です。新たに導入された生成AIアシスタントツール「ChatMFC」は、日常業務の自動化を実現し、社員がより価値の高い業務に集中できる環境を提供します。
AIの普及と業務の革新
マニュライフのグローバル・チーフ・アナリティクス・オフィサー、ジョディ・ウォリス氏は、「AIは私たちの働き方に変革をもたらしており、効率を高める手段となりました」と述べています。社員たちが生成AIツールを活用することにより、迅速な対応や業務への影響力の向上を実現しているといいます。このようなAIの浸透は、マニュライフのビジネスにおいて不可欠な要素となっています。
教育とスキル向上への投資
マニュライフでは、社員全員がAIツールを理解し活用できるよう、スキル向上プログラムを実施しています。このプログラムにより、様々な知識とスキルレベルを持つ社員が、生成AIを効果的に取り入れることが可能になります。これまでに、カナダ、アメリカ、アジアで35以上のユースケースが導入されており、さらに2025年末までに70のユースケースを展開する計画です。これらのアイディアは、社員から寄せられた400以上の提案の中から選ばれたものです。
世界規模での成長と収益向上
マニュライフのグローバル・チーフ・マーケティング・オフィサー、カレン・レゲット氏は、「AI導入は業務の最適化のみならず、顧客との関係深化や新規収益源の開拓に貢献しています」と強調しています。このようにマニュライフは、責任あるAIの活用を通じて、安全性、倫理、持続可能性に配慮した技術革新を進めています。
AI活用による顧客体験の向上
生成AIによるソリューションは、年間1億1,000万件以上の通話に対応し、飛躍的な顧客体験の向上を実現しています。特に北米のコールセンターでは信頼性の高い情報をもとに迅速かつ的確に顧客の問いに応じるシステムが導入されています。このシステムは今後アジアのビジネスにも拡大する予定です。
マニュライフの未来
マニュライフは、2025年に向けたAIの戦略を策定し、将来的に顧客やアドバイザー向けサービスの一層の個別化を図るとともに、責任あるソリューションへの投資を積極的に行う姿勢を明らかにしています。また、2024年にはグローバルに展開するデジタル施策から6億カナダドル以上の利益を見込んでおり、AIを活用した機能強化で3倍の収益を上げることを目指しています。
マニュライフは、金融サービスにおけるAI導入のリーダーとしての地位をさらに強固にし、日々変化する市場ニーズに応えることを目指しています。2027年までに顧客にとって良好な成果をもたらすべく、持続可能な成長を続けていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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マニュライフ生命保険株式会社
- 住所
- 東京都新宿区西新宿3丁目20番2号東京オペラシティタワー30階
- 電話番号
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03-6331-6900