生成AIプラットフォームのリートンテクノロジーズ、シリーズBで110億円を調達
韓国の生成AIプラットフォームであるリートンテクノロジーズ(Wrtn Technologies, Inc.)が、シリーズBラウンドで110億円の資金調達を完了しました。この結果、同社の累計投資額は約132億円に達し、特に韓国国内で大規模言語モデル(LLM)やAIサービスを提供するスタートアップとしては初めての快挙となります。
新たな投資家の参加
今回の投資ラウンドでは、グッドウォーターキャピタルがリード投資家として新たに参加しています。グッドウォーターキャピタルは、シリコンバレーを拠点とするグローバル投資企業で、韓国国内でも多くの急成長企業に投資を行っています。既存の投資元には、Zベンチャーキャピタルやアントラーなども名を連ねています。
グッドウォーターキャピタルのオ・ジンソク氏は、今後AI市場が多様化し、リートンがそのトレンドに先駆けて成長していると強調しました。このような評価は、リートンのビジョンと成長力を裏付けています。
売上高と成長の実績
同社は創業からの成長を続けており、2024年10月時点で月間アクティブユーザー数は500万人を超えています。2023年11月にはキャラクターチャットサービスを通じて月間売上1億円を達成、12月には2億円に達しました。これはリートンが確実に市場に根付いている証拠です。
イ・セヨン代表のビジョン
リートンの代表、イ・セヨン氏は、AIの進化を通じて日常生活に密着したサービスを提供することに注力していると語ります。利用者に対して簡単で便利なAIの技術を提供し、AI時代をけん引するプラットフォームへ成長する意志を示しました。
リートンの特徴とサービス
「リートン」は、最先端の大規模言語モデルを利用したAIプラットフォームで、登録するだけで「ChatGPT」や「Claude」などの最新AIモデルが無制限で利用可能です。このプラットフォームは、利用者が直感的に操作できるため、AIに詳しくない人でも簡単に文章生成が行えます。現在、全世界で370万人以上のユーザーを抱え、韓国国内での人気も高まり、ランク1位を獲得しています。
Wrtn Technologies, Inc.について
Wrtn Technologies, Inc.は、韓国での生成AIサービスを先導するスタートアップ企業であり、2021年に創業しました。これまでに数々の賞を受賞し、2024年にGeberative AI Asiaを主催するなど、急速に市場での地位を確立しています。
日本法人設立
リートンテクノロジーズジャパンが日本国内でのサービス展開を図り、東京都が実施する企業誘致促進事業の第1号企業として選ばれました。これにより、さらなるAI技術の進歩とユーザー拡大が期待されています。
リートンテクノロジーズの今後の活躍に注目が集まります。AI市場が成長を続ける中、同社がどのような影響を及ぼしていくのか、その動向から目が離せません。