オムロン フィールドエンジニアリングによる浜松物流センターの変革
静岡県浜松市にある「浜松物流センター」は、オムロン フィールドエンジニアリング(OFE)が実施した最新の自動化プロジェクトの舞台です。2024年9月より、ここでの自動化設備が本格稼働し、入庫から出庫までのリードタイムを50%削減することに成功しました。
OFEは全国130か所に拠点を構え、1200名のカスタマーエンジニアを擁しています。これにより、全国規模でのサービス提供が実現され、例えば銀行のATMや小売店舗のPOSレジなど、多岐にわたるIT機器の導入、運用、保守、改善を一貫してサポートしています。近年では労働力の減少が問題視されており、自社機器の運用管理のアウトソーシング需要が高まっています。その中で、OFEも新たなサービス提供のために倉庫業務の効率化に取り組んでいます。
倉庫業務の自動化の取り組み
浜松物流センターでは、従来人間が行っていた入庫・検品、システムへの入力、出庫・仕分け作業を自動化しました。この新しい取り組みによって、作業者の負担を軽減し、ヒューマンエラーを削減。結果として、リードタイムが50%短縮されるという成果を上げています。これにより在庫回転率が改善され、在庫の圧縮が実現。さらに、機器の故障時間を短縮できるため、ATMやPOSレジの停止による収益機会の損失も防ぎ、店舗の運営を安定させています。
また、作業者の教育にかかる時間も短縮されており、新しい環境に迅速に適応できる体制が整っています。今後は日本通運株式会社と連携し、AIやIoT、ロボティクスなどの技術を積極的に取り入れることで、さらなる進化を目指すことでしょう。
最新技術の導入
浜松物流センターの主な取り組みには、OFEが導入したAI機能を備えたカメラ画像検品機の活用があります。この技術により、工場での目視確認や手入力作業が自動化され、帳票のペーパーレス化と作業効率の向上が実現されました。また、電動式のロータリーラックやパレットラック、ハンディ端末とのシステム連携によって、出荷時の仕分け業務も自動化されました。
未来への展望
OFEは、さらなるサービス品質の向上を目指して、最新技術の導入を続けます。蓄積されたデータを最大限に活かし、進捗管理や効率化を進めることで、お客様により良いサービスを提供していく方針です。
今後、浜松物流センターからの発信が期待される中、業界全体に与える影響は計り知れません。この取り組みは、倉庫業務の自動化の未来を切り拓く重要な一歩であり、多くの企業に波及効果をもたらすことでしょう。
お問い合わせ先
本件に関する詳細は、オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社へお問い合わせください。具体的には、グループ企画室までご連絡いただければ、担当者が対応いたします。