省エネ蒸留装置の革新
2021-10-27 16:00:04

省エネ型ヒートポンプ式蒸留装置がもたらす未来の製造革新

省エネ型ヒートポンプ式蒸留装置がもたらす未来の製造革新



近年、環境問題が深刻化する中で、製造業界における省エネルギー対策がますます重要視されています。中でも、木村化工機株式会社が提案する省エネ型ヒートポンプ式蒸留装置は、業界で注目を集めています。この装置を導入することで、どのようにエネルギー効率を改善し、製造コストを削減できるのかを探ります。

省エネ型ヒートポンプ式蒸留装置の仕組み



この蒸留装置は、汎用ヒートポンプを蒸留プロセスに組み込み、冷却水からの排熱を回収します。回収した熱は、加熱器(リボイラ等)に再利用されるため、蒸気の使用量を大幅に減少。これにより、製造コストが削減されるだけでなく、エネルギー消費量も30~60%もエコになるのです。

実際にこのヒートポンプによって、再生可能エネルギーを活用することが可能になり、CO2排出ゼロを実現する道が開かれました。これは、持続可能な製造業を目指す上で革命的な技術です。

COPの重要性と設計の必要性



COP(Coefficient of Performance)は、ヒートポンプの効率を測る指標でもあります。投入した電力1kWあたり、どれだけの熱エネルギーが得られるかを示し、値が高いほど高効率と言えます。この装置の性能を最大限に引き出すには、蒸留塔の温度による設計が欠かせません。

木村化工機では、さまざまな温度帯に適した高COPのヒートポンプを提供しており、製造現場のニーズに応じた最適な選択が可能です。たとえば、HEM-HR55-GNは適用温水帯が40℃~55℃、一方でHEM-HR95-GNは75℃~95℃に対応。多様なラインナップから選べる点も、大きな魅力です。

INCHEM TOKYO 2021での展示



この革新的な技術の一端が、2021年11月に開催された「INCHEM TOKYO 2021」で披露されました。会場では省エネ型蒸留装置やアンモニア回収装置が展示され、多くの来場者の関心を集めました。また、同社のブースでは簡易無料診断サービスも行われ、既存の蒸留塔の省エネ効果をチェックする機会が提供されました。

環境共創イニシアチブの補助金



さらに、環境共創イニシアチブによる補助金制度も活用できます。これは、環境やエネルギーの課題解決に寄与するための施策であり、中小企業には最大で15億円の支援が行われています。設計費や設備費、工事費が補助対象となり、導入の負担を軽減できるでしょう。

木村化工機株式会社とは



このような技術をリードしている木村化工機株式会社は、1924年に創業以来、長い歴史を持つ企業です。現在、東京証券取引所市場第一部に上場しており、377人の従業員が働いています。環境に配慮した製品づくりを進め、人々と地球に優しい持続可能な社会の実現を目指しています。

結論



省エネ型ヒートポンプ式蒸留装置は、環境保護とコスト削減の二重の効果をもたらす画期的な技術です。これからの製造業において、持続可能性がさらに重要になる中、この装置の普及は避けて通れないと言えるでしょう。木村化工機の取り組みが、より良い未来を形作る一助になることを期待しています。

会社情報

会社名
木村化工機株式会社
住所
兵庫県尼崎市杭瀬寺島2-1-2
電話番号
06-6488-2501

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