大栄環境グループ、肥前環境株式会社を傘下に迎え新たなステージへ
大栄環境グループは、廃棄物管理の新たな展開を発表しました。肥前環境株式会社の一部株式取得を通じて、同社を連結子会社化したことを明らかにしました。この動きは、廃棄物処理のワンストップサービスを拡充し、持続可能な循環型社会の形成に寄与することを目指しています。
組織の成り立ちと理念
肥前環境株式会社は、佐賀県伊万里市に設立され、主に最終処分事業に特化した企業です。2025年2月14日には、産業廃棄物管理型最終処分場としての設置許可を受け、さらに3月27日には一般廃棄物最終処分場としての許可も取得予定です。これにより、九州エリアにおいても管理が行き届いた確かな廃棄物処理が可能になります。
国内外での期待されるシナジー効果
大栄環境グループは、廃棄物の収集運搬から中間処理・再資源化、最終処分までを一貫して手がける企業として、環境創造に関わる広範なバリューチェーンを展開しています。肥前環境株式会社の合流により、九州エリアにおいては公民連携事業(PPP)としてエネルギー回収施設等の整備計画が進行中です。この連携により、地域内で完結する廃棄物処理システムと資源循環システムを構築し、シェアの拡大とともに環境への貢献を一層深めることが期待されています。
新規事業の展開
大栄環境グループは、自社の施設を生かしながら、より広い地域での管理型最終処分事業の展開も図ります。これにより、地域密着型の事業を進めることで、持続可能な社会インフラを提供する企業としての存在感を強化する狙いです。このような計画的な管理型最終処分場の新増設を通じて、社会的課題を解決する施策を推進していきます。
設置予定の最終処分場の概要
新たに設置される最終処分場の概要は以下の通りです。
- - 施設の種類: 最終処分場(管理型)
- - 設置場所: 佐賀県伊万里市黒川町黒塩字飛石2109-5外42筆
- - 許可容量: 1,104,632㎥
- - 許可品目: 産業廃棄物として、廃プラスチック、金属くず、ガラスくず、コンクリートくずなど、一般廃棄物の焼却残さや不燃物も取り扱う予定です。これらの取り組みにより、地域における環境負荷軽減と資源循環を推進する構想が実現します。
今後の展開に向けて
大栄環境グループは、肥前環境株式会社を連結子会社として迎えることで、新たなBO事業の価値を高めるとともに、地域のニーズに合わせたサービスの提供を目指します。さらに、地域に根ざした事業を展開し、持続可能な発展を図るとともに、社会的な責任を果たしていく方針を示しています。将来的には、早期の建設工事着手と供用開始を目指し、事業の道筋をしっかりと描いていく考えです。