須賀川市で認知症社会を目指すハプニングラーメンの開催

須賀川市で開催される「ハプニングラーメン」

2025年9月21日(日)、福島県須賀川市において、認知症の日に際し「ハプニングラーメン」が開催されることが発表されました。このイベントは、地域のNPO法人豊心会が主催し、認知症を持つ方々とその家族、さらには地域社会全体が共に共生する姿を目指して行われます。

イベントの背景

毎年9月21日は認知症の日として、世界アルツハイマーデーと重なり、認知症への理解を深め、この問題に関心を持つことを目的としています。最近制定された「認知症基本法」によると、今後は認知症の人々が安心して暮らせる社会づくりが求められています。この理念を基に、全国各地で様々な取り組みが行われています。

須賀川市で開催されるこのハプニングラーメンでは、認知症の方々がラーメン店で接客を行います。この際に「間違い」が起こるかもしれませんが、それを地域全体で受け入れ、楽しむことで共生社会の実現を図ろうという試みです。

ハプニングラーメンの理念

低下する自信を取り戻すことができないか？これが、今回のイベントの根底にある問いです。介護が必要になったとき、私たちの生活や役割は大きく変わります。特に仕事をしていた方々にとって、「人の役に立つこと」が難しくなり、自己評価が低下することが多いとされています。

このラーメン店の試みは、認知症や障がいを持っている方が社会での役割を再確認できる場を提供し、地域の理解を広めることを目指しています。「ハプニングからハッピーへ」というスローガンのもと、小さな出来事が人と人をつなぎ、助け合うきっかけとなることを期待しています。

開催概要

- 開催日: 2025年9月21日(日)
- 開催場所: 須賀川市牡丹園80-1、牡丹会館
- 営業時間: 11:30 – 14:30
- 営業人数: グループホームやデイサービスの利用者、在宅で暮らす高齢者がスタッフとして活躍します。
- 参加申し込み: 2025年8月10日から随時受付予定。詳細については、豊心会の公式サイトをご覧ください：豊心会公式サイト

NPO法人豊心会について

豊心会は2000年に設立され、高齢化が進む中で地域の高齢者、特に認知症の方々に寄り添った支援を行っています。「自分のことは自分で」「互いに助け合って」「社会とつながって」をモットーに、利用者がその人らしく生きられる環境を整えることを目指しています。地域の力を活かし、利用者自身の意志や希望を大切にしつつ、その人が持っている生活の力を引き出す支援を行っています。

ハプニングラーメンを通じて、地域における認知症への理解が広まり、素敵な共生社会の実現に繋がることを期待しています。