コーンテック、AIとIoTで養豚業を革新!
株式会社コーンテックは、最新技術を駆使して畜産業の改革を目指しています。特に養豚の分野において、その革新的なアプローチが注目を集めています。この度、同社は宮崎県中部の川南町にある有限会社協同ファームと協力し、1万頭の豚を飼育する現場で実証実験を開始しました。この取組みは、餌のコストを削減しつつ、より効率的な養豚経営の実現を狙っています。
餌コストの削減が経営改善の鍵
コーンテックは、養豚農家が抱える「餌にかかるコストが経営コストの60%以上を占める」という深刻な課題に取り組んでいます。これにより、農家が利益を上げにくい体質が続いており、後継者不足の原因ともなっています。同社は、「自家配合プラントの構築」と「飼料マネジメント」の導入を通じて、20~30%のコスト削減を実現し、多くの畜産業者の経営改善に貢献してきました。
この実証実験では、IoT機器を使用し、飼育されている豚の「体重」「体温」「外気温」「音声」といったデータを収集します。これらはAIによって解析され、養豚の最適育成に向けたモデルを構築することを目的としています。
AI/IoT技術による革新的なアプローチ
今回の実証実験において注目されるのは、AIとIoTをフル活用したオペレーションの実施です。豚舎に設置されたカメラによって、画像から体重を推定するほか、個体識別を行って個別データの管理を行います。また、サーモグラフィを用いて豚の健康状態を見守ることも可能です。
さらに、音声分析を取り入れることで、豚舎内の異常を感知する仕組みを構築します。これにより、養豚農家は従来の経験や勘に頼るだけでなく、リアルタイムなデータに基づいた判断を行えるようになります。
社会構造を変える可能性
コーンテックの取り組みは、単なるコスト削減にとどまらず、養豚業が抱えるさまざまな社会課題の解決にもつながります。エコフィードの導入やフードロス対策など、持続可能な業用を支える仕組みとして位置づけられています。このような取り組みが進むことで、次の世代に引き継ぐための経営基盤を整えることが期待されています。
今後の展望
今後、コーンテックは協同ファームと連携し、AI、IoT、ICTを活用したデータ取得を進め、養豚の最適育成モデルの構築を続けます。農家の方々が効率よく利益を上げられるよう、持続可能な養豚の実現を目指し、地域の発展にも寄与することを目指しています。
企業概要
- - 法人名: 株式会社コーンテック
- - 所在地: 熊本県熊本市小山3-1-6
- - 代表: 吉角 裕一朗
- - 事業: 養豚プラントの設計・施工・コンサルティング
- - ウェブサイト: コーンテック公式サイト
- - 法人名: 有限会社協同ファーム
- - 所在地: 宮崎県児湯郡川南町平田3403
- - 代表: 日高 義暢
- - 事業: 養豚業
- - ウェブサイト: 協同ファーム公式サイト