新たな人文奨学金
2025-09-16 12:49:32

新たな未来を導く若手人文研究者を支援する奨学金誕生

ANRI 人文奨学金:未来を考える人文フェローシップ



独立系ベンチャーキャピタルのANRI(東京都港区、代表パートナー:佐俣アンリ)は、日本の基盤となる科学研究に新たな支援を提供するための奨学金プログラムを発表しました。その名も『ANRI 人文奨学金:未来を考える人文フェローシップ』。このプログラムは、人文系分野において未来を切り拓く意欲的な若手研究者を支援し、学際的な交流と新しい視点を促進することを目指しています。

若手研究者の採択



今回、新たに10名の若手研究者がこの奨学金に採択されました。彼らは各自の独自の視点から、社会や人間に関する深い洞察を提供しようとしています。以下は、彼らの研究テーマと概要です。

1. 大野 瑞記(南山大学大学院)


「兵士の経験に目を向けた戦争倫理の再構成」
戦争倫理学の観点から兵士の倫理的経験を哲学的に再考し、戦争とその背景にある倫理を深掘りしています。

2. 岡本 隣(東京大学大学院)


「20世紀前半の日本における性ホルモン研究の展開」
ジェンダーバイアスと無知学の観点から、性ホルモン研究を日本の文脈で分析し、バイアス是正を視野に入れています。

3. 呉 文慧(神戸大学大学院)


「特別支援教育で生まれる『サイボーグ的主体』を問う」
特別支援学校の生徒と物との関係から新たな主体を探究し、教育の理解を再考しています。

4. 佐々木 玲菜(ジョンズ・ホプキンス大学)


「民意のレッドライン:台湾有事への支持の限界」
台湾問題に関する世論と中国共産党のポリシー決定の関係を研究し、社会的背景を明らかにします。

5. 高橋 沙也葉(デューク大学)


「公共彫刻を通じた芸術と社会の交渉」
芸術と社会的価値の交錯を研究し、公共空間での彫刻制作におけるさまざまな意義を探究しています。

6. 深谷 拓未(京都大学大学院)


「味覚が社会を創る:トスカーナにおける人類学的研究」
味覚が社会形成に与える影響を考察し、文化と感覚のつながりを描き出します。

7. 藤 杏子(立教大学大学院)


「中高年男性の趣味としてのボクシングジムにおける相互作用」
ボクシングを通じた男性たちの社交を分析し、運動がコミュニケーションに及ぼす影響を探ります。

8. 別當 奏(関西学院大学大学院)


「安部公房作品と戦後日本の科学受容」
日本文学と科学が交わる点を明らかにし、文学と科学の新しい関係性を探求します。

9. 李 慕遥(大阪大学大学院)


「感染症社会における芥川文学」
感染症の表象が社会に与える影響と、近代日本における文学と医学の関係を探討しています。

10. 渡辺 理子(早稲田大学大学院)


「ASEANを巡る国際関係の考察」
人が主語となる国際的議論を通じて、東南アジアについて新たな知見を提供しようとしています。

このように、ANRI人文奨学金は、社会のさまざまな側面に新たな光を当てようとする意欲的な研究者たちを支援します。彼らの研究が未来に向けて新たな価値を創造することを期待し、今後の展開にも注目です。


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会社情報

会社名
ANRI
住所
東京都港区六本木6丁目10ー1六本木ヒルズ森タワー15F CIRCLE by ANRI
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