平和紙業×藤原印刷が贈る「効果のある/なしの境界線」展
紙や印刷の技術は多岐にわたり、さまざまな手法が常に進化している一方で、一般のお客様には理解しづらい側面もあります。特に、印刷業界の展示会では複雑な技術や専門用語が飛び交い、参加者がその真意を掴むのは難しいこともしばしばです。そこで、平和紙業と藤原印刷がタッグを組み、もっと身近に感じられる展示会を実現しました。
この展示会のテーマは、「紙×印刷で起こり得る身近な事例」。具体的には「金インキで刷ったのに色合いが変わってしまった」「黒い紙に白インキを使ったらグレーになった」といった、私たちが普段目にすることがある“残念なエピソード”を中心に、印刷の世界の裏側を探ります。これらの例は、予算の制約から十分に検証できないことが多いですが、今回の展示会ではそのジレンマを解消するべく、実際に組み合わせて検証を行います。
展示項目としては、以下の4つのテーマが設定されています:
1. 残念な金
2. 残念な白
3. 微妙なニス
4. なぞの奥行
これらのテーマは、デザイナーやクリエイターにとって、日常生活の中で直面する共通の課題です。展示では、藤原印刷のオフセット印刷技術と平和紙業のファンシーペーパーを用い、具体的な組み合わせを試すことで、その効果の有無を示します。来場者は実際のサンプルを手に触れながら、自分の好みに合ったデザインや印刷効果を見つけることができるでしょう。
さらに、全ての展示品は持ち帰ることが可能です。紙の見本帳と同サイズのものが展示されるため、興味のある方は見本帳と一緒に活用してみると良いでしょう。これが、紙や印刷分野の課題解決に役立つことを願っています。
イベントの詳細
- - 会期: 2020年1月14日(火)~1月18日(土)
- - 時間: 9:00 ~ 17:00
- - 入場: 無料(どなたでもご参加いただけます)
トークイベント
最終日には特別なトークイベントも開催されます。内容は「効果のあるなしの境界線を経て」で、参加希望者はあらかじめ申し込みが必要です。定員は20名、ゲストには著名なセプテンバーカウボーイの吉岡秀典氏と藤原印刷の藤原章次氏が参加します。
開催場所
イベントは東京都中央区の平和紙業株式会社 ペーパーボイス東京で行われます。アクセスも便利で、茅場町駅から徒歩7分。ぜひ気軽に足を運んでみてください。
出展会社の紹介
平和紙業株式会社
1946年に設立された平和紙業は、特殊紙の販売を専門とし、年間数多くのオリジナルペーパーを開発しています。自社ギャラリーでは、紙の価値を再発見するための展示会を頻繁に開催しており、業界内外から注目を集めています。
藤原印刷株式会社
64年の歴史を持つ藤原印刷は、企画段階から印刷の全般をサポートし、近年はインディペンデント系の出版ものにも寄与しています。自社イベントや新たなサービスを通じて、印刷業界での革新を追求しています。
今回の展示会は、デザイナーやクリエイター、印刷業に携わる方々にとって、知識を深め、楽しむ絶好の機会です。秋の訪れとともに、ぜひ新しい印刷の世界を体験してみてください。