南三陸羊牧場の挑戦
2025-02-03 18:49:27

南三陸の羊牧場が切り拓く日本の羊産業の未来とは

南三陸の羊牧場が切り拓く日本の羊産業の未来とは



日本の羊肉市場は今、輸入に依存しており、その割合は約99%に達しています。この依存度の高さは国内生産の増加を妨げる大きな要因となっています。そこで新たな希望が南三陸町に生まれています。さとうみ羊牧場株式会社が仕掛ける新プロジェクト、フィンシープの導入を通じた羊産業の変革です。

さとうみ羊牧場の企業理念



さとうみ羊牧場は、東日本大震災の復興支援活動を背景に設立されています。豊かな自然環境を活用しつつ、地元の資源を最大限に生かした持続可能な羊肉生産を目指しています。その中でも特に注目すべきは、ブランド羊「南三陸わかめ羊」を育てている点です。この羊は、三陸の高級わかめの未利用部分を発酵させて作った独自の飼料で育てられ、肉質のやわらかさとジューシーさが多くの食通から支持されています。また、近年は海苔の製造時に出る細かい海苔やビール・ワインの粕を使った飼料の開発にも取り組むなど、環境への配慮を忘れません。

フィンシープ導入の背景



多産羊フィンシープとは、フィンランド原産の羊で、他の品種に比べ産仔率が非常に高いのが特長です。日本の一般的な羊、サフォーク種の産仔率が約1.5頭なのに対して、フィンシープは1回の出産で2〜3頭、最大で4〜5頭を産むことができます。この高い産仔率は、羊肉の生産性を大きく向上させ、国内市場の安定化に寄与する要因にあります。

現在、さとうみ羊牧場は2025年にフィンシープをニュージーランドから導入する計画を進めています。このプロジェクトは、羊肉市場が抱える多くの課題、特に産仔率の低さという問題を根本から解決することを目指しています。羊のもつポテンシャルを最大限に引き出し、持続可能な農業の実現を目指すわけです。

地域への貢献と持続可能な未来



フィンシープの導入は決して牧場だけの拡大にとどまりません。地域の委託農家の育成や、新たな品種改良による持続可能な羊肉生産をも視野に入れたものです。これにより、羊農家としての成長のみならず、地域経済の活性化にも寄与するプランとなっています。

さらに、さとうみ羊牧場は「日本の羊産業を変える さとうみ羊牧場ファンド」を立ち上げ、支持者からの資金調達を行うことにしました。このファンドでは、南三陸の豊かな自然を生かした高品質な羊肉生産の実現を目指します。

ファンドの詳細



具体的には、2025年1月31日から4月30日までの募集期間中、1,200万円を目標にしたこのファンドでは、出資者にはさとうみファームのECサイトで使用できるクーポンを特典として提供します。牛肉や鶏肉に依存せず、地域自給率を上げる取り組みとして、多産羊の導入は日本の羊産業の明るい未来を信じる新たな一歩となるでしょう。

結び



さとうみ羊牧場の取り組みが、今後の日本の羊産業の発展に寄与することを期待します。持続可能な農業の実現とともに、地域資源を活かした新たなビジネスモデルが、多くの支持を受けられることを願ってやみません。


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会社情報

会社名
ミュージックセキュリティーズ株式会社
住所
東京都千代田区丸の内二丁目5-1丸の内二丁目ビル1階
電話番号
03-5948-7301

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