日本オーチス、シンドラーエレベータ事業を取得し新たな展開へ
新たな展開を迎える日本オーチス
日本オーチス・エレベータが、シンドラーエレベータの日本における昇降機サービス事業を取得したことが、業界内外で注目を集めています。この取得に伴い、オーチスのグループに新しく加わったのは、シンドラーエレベータの子会社であるマーキュリーアシェンソーレ株式会社の一部門。日本オーチスはこれにより、昇降機関連のサービスを強化し、顧客にさらなる高品質なサービスを提供することを目指しています。
新たに設立した子会社は「オーチス・エレベータサービス株式会社(略称:OESC)」と言い、同社はシンドラー社製の昇降機に関する保守や修理、改修関連のサービスを専門として行います。また、同社は日本で唯一のシンドラー公認サービス事業者として、純正部品やソリューションを提供する役割を担います。この取得により、オーチスは日本市場における競争力を一層強化することが期待されます。
日本オーチス・エレベータの北東アジア社長であり、日本オーチスの代表取締役社長でもあるステファン・ド・モントリボール氏は、今回の事業取得について「地域の皆様へ大きな貢献ができることを喜ばしく思います。新たに加わった仲間たちによって、さらなる質の高いサービスが提供されることを誇りに思っています」と述べました。オーチスのグローバルネットワークに新たに参加したOESCとマーキュリーの社員は、約66,000人を超える世界のオーチス・エレベータの仲間となります。
一方、シンドラーエレベータ株式会社の社長であるレネ・クンツ氏も、「この事業取得がスムーズに終了したことに満足しています。今後も日本のお客様へ、最高のサービスを提供し続けることに期待しています」とコメントし、双方の今後の発展を示唆しました。
具体的なサービス内容や展開については、今後の展開を注視する必要がありますが、OESCは今回の取得を機に、シンドラー製品の保守・修理サービスの質を向上させることが求められます。オーチスはこれまでの実績を基にしながら、安定したサービス提供を通じて、新たな顧客との信頼関係を構築していくことでしょう。また、シンドラーにも現行の訴訟や調査に対する法的責任が求められており、今後の動向に注目が集まります。
オーチス・エレベータサービス株式会社の概要
オーチス・エレベータサービス株式会社は、東京都江東区に本社を置く新しい企業で、シンドラーエレベータの製品を中心にした高度な維持管理サービスを提供します。社員数は約380名で、運営形態としては日本オーチスが全株式を保有する100%子会社であります。2018年に設立されたマーキュリーアシェンソーレのノウハウを活かし、エレベーター・エスカレーターの保守、修理、改修業務を展開します。
このように、事業取得を通じて日本オーチスは昇降機業界における足場を強化し、シンドラーのブランド力を活かした安定したサービスを提供していく見通しです。新設されるOESCは、今後の成長が期待される企業として注目されることになるでしょう。
会社情報
- 会社名
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日本オーチス・エレベータ株式会社
- 住所
- 東京都中央区新川2-27-1東京住友ツインビルディング東館13階
- 電話番号
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