韓国現代美術の若手作家たちが紡ぎ出す「間」の美学
2023年の春、韓国文化院において「間を織る」と題された特別な展覧会が開催されます。この展覧会では、新進気鋭の作家たちが集結し、韓国の伝統的なパッチワークである「チョガッポ」をテーマに、境界と結びつきを探求します。この魅力的なプログラムは、2月27日から3月28日まで、大阪市北区に位置する大阪韓国文化院のミリネギャラリーで行われます。
「間を織る」展の背景
この展示は、韓国文化院が初めて実施した「ミリネギャラリー展示企画公募」を通じて選定されたもので、参加作家は全員、創作集団「芸術感覚革新工場」のメンバーです。昨年末に行われた公募には、韓日両国を含む多くの作品が応募され、その中から49件が選ばれました。審査を担当した韓国国立現代美術館のリュ・ハンスン氏は、応募作が多くの興味深いテーマを含んでいると高く評価しました。
参加作家とその作品
展覧会出展者には、チェ・ウニョン、リュ・ジヨン、アリアネ・メルシエ・ボー、そしてチョン・ヘインが名を連ねています。彼らはそれぞれ独自の視点で作品を創作し、チョガッポの持つ美学を具現化しています。
1.
チョン・ヘインの「粒子と波動(2026)」 では、光を利用した彫刻を通じて存在の複雑性を探求し、観覧者に深い思索を促します。
2.
チェ・ウニョンの「解体と再編に関する研究(2025)」 では、伝統的な金継ぎ技術を通じて、損傷から新たな結びつきへと発展する可能性を提示しています。
3.
リュ・ジヨンの「Urban Collage(2023)」 では、都市の断片が巧みに配置され、感覚と存在のバランスを模索しています。
4.
アリアネ・メルシエ・ボーの作品 では、チョガッポに刺繍を施し、内面からの感情を表現する連作によって、観覧者の心に響くストーリーを作り出します。
ワークショップとアーティストトーク
展示初日の2月27日には、参加作家たちが集まり、開幕式とアーティスト・トークが行われます。観覧者は、彼らの創作過程や作品に込められた意図を直接聞く貴重な機会となります。
また、2月28日には観覧者が「韓紙チョガッポ照明作り」に参加できるワークショップも用意されています。このワークショップでは、伝統的な技法を取り入れた実際の制作体験ができ、チョガッポの原理を実感することができます。
期待される展覧会の成果
韓国文化院の院長キム・ヘス氏は、近年日本国内で高まる韓国美術への関心に言及し、この展覧会が若手作家たちの才能を広く知ってもらう機会とすることを期待しています。今後も企画公募を定期的に実施し、新しいアーティストとの交流を進める考えを示しました。
今回の「間を織る」は、韓国の美術シーンとその未来を垣間見る貴重な機会となることでしょう。ぜひ訪れてみてください。