LNG燃料船システム提携
2024-09-24 14:37:58

日機装、LNG燃料船向けの再液化システムを仏GTT社と提携

日機装、LNG燃料船向けの再液化システムで新たな展開



日機装株式会社は、子会社であるClean Energy & Industrial Gasesグループ(CE&IGグループ)が仏GTT社と提携し、LNG燃料船向けの再液化システムを開発したと発表しました。

この提携により、CE&IGグループの高圧供給システムにGTT社の特許技術であるRecycool™を組み込むことが可能となり、効率的な運用と温室効果ガス(GHG)排出の削減が期待されます。具体的には、すでに10隻分の受注を受けたことが、業界内での期待を反映しています。

GTT社の強み


GTT社は、箱形燃料タンクを特徴とするメンブレン型LNG船の専門企業です。この会社が開発したRecycool™は、燃料タンクから発生するボイルオフガス(BOG)を冷却し再液化する技術で、この過程によってLNGの無駄な排出を抑えることができます。これにより、GHGの排出量が効率的に削減され、環境負荷を低減することが可能となります。

CE&IGグループは、LNGを燃料タンクからエンジンに送り込むためのポンプを設計・製造・販売しており、本システムで得られる冷熱を活用し、Recycool™の冷却プロセスを効率化します。

期待される相乗効果


CE&IGグループのCEO、エイドリアン・リッジ氏は、「GTTとのパートナーシップは、LNG燃料船市場での成長を促し、10隻の受注がその証明です」と語っています。また、GTT社のCEO、ジャン・バティスト・ショイメ氏も、「Recycool™は効率的なBOG管理を実現しており、中国と韓国の大手造船所においても採用されています」と述べています。

Recycool™の承認状況


さらに、Recycool™技術は2023年3月に一般財団法人日本海事協会(ClassNK)より、同種システムとして世界初の基本設計承認(AiP)を取得しており、その信頼性と先進性を裏付けています。

CE&IGグループの概要


CE&IGグループは、産業ガスとクリーンエネルギー向けの極低温技術を提供するリーディングカンパニーで、22カ国で1,600人以上の従業員を擁しています。70年以上にわたって、LNGや水素、産業ガスに関連する装置の設計・製造に専念してきた実績があります。グローバルな事業展開に必要な能力を備え、ポンプや熱交換器から、設計・調達・建設(EPC)を通じた総合的なソリューションを提供しています。

日機装の現状


日機装株式会社は、1953年の創業以来、常に革新を追求し、エネルギーや医療、航空宇宙といった多様な分野で製品を開発し続けてきました。代表的な製品群には、産業用特殊ポンプやシステム、医療機器、航空機部品があり、社会課題に対する新たなソリューションを提供しています。日機装は、業界内での技術革新と市場拡大を推進する企業として、これからも進化を続けていくことでしょう。


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会社情報

会社名
日機装株式会社
住所
東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー22階
電話番号
03-3443-3711

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