ソフトウェア脱炭素化
2023-08-10 15:00:02
国内初のソフトウェア業界における脱炭素化への取り組み
国内初の脱炭素化に向けた取り組み
近年、IT業界は世界全体の電力消費に対して大きな影響を与える存在になりつつあります。2015年にはその割合が約10%でしたが、2030年には20%を超える見込みです。この背景には、パリ協定が掲げる「ICT分野における温室効果ガス排出量を2030年までに45%削減」という目標があり、これを実現するためにGreen Software Foundationが設立されました。
この団体は、ソフトウェア開発におけるCO2排出削減を促進するための開発標準やベストプラクティスを策定し、業界への普及を目指しています。しかし、現段階ではソフトウェアのCO2排出量を算定する際に開発コストを基準にすることが一般的ですが、このアプローチには限界が存在します。特に、開発時のCO2排出量削減に関する努力が十分に反映されていないため、時間が経つにつれ、この状況を改善する必要があります。
グリーンソフトウェア開発の取り組み
NTTコムウェアは、2022年から「より少ない電力とハードウェア」を用いた賢いエネルギー利用を目指すグリーンソフトウェアの開発および運用に関する活動を始めました。ここでは、消費電力の計測実験を通じてCO2排出に関するデータの収集や可視化、削減手法の確立に注力しています。
これにより、ソフトウェア開発におけるCO2排出量を算定する新たなルールやガイドライン、ツールの検討が進められています。これらの成果は、業界全体での目標達成に向けた重要なステップとされています。
事業概要
本事業の最も重要な目的は、グローバルスタンダードに基づくソフトウェアの公平な算定と比較の基盤を整えることです。NTTコムウェアはこれまでも数多くの大規模システムの開発に携わってきた実績があり、データセンターのグリーン化を進め、一層の省エネ化にも取り組んできました。これまでの経験を生かし、実践的な算定ルールを策定することで、多くの企業にとっても役立つものとすることを目指しています。
今後の展望
NTTコムウェアは、策定した算定ルールを現場でのガイドラインとして実践するとともに、得られた知見をもとにルールを改善していく予定です。これにより、ソフトウェア分野でのさらに大きなCO2排出量の削減を実現し、脱炭素社会の実現に貢献していく計画です。
最後に、NTTコムウェアは全てのビジネス活動や従業員の日々の行動を通じて、持続可能な未来の実現に向けた取り組みを強化していきます。これにより、今後も業界全体における環境への配慮が進むことに期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社
- 住所
- 東京都港区港南1-9-1NTT品川TWINSアネックスビル
- 電話番号
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