5G NR-NTNの初検証
2025-11-19 10:57:52

ローデ・シュワルツとSamsungが5G NR-NTNの適合性検証に成功

ローデ・シュワルツが、Samsung社との協力のもと、初めての5G NR-NTN(非地上系ネットワーク)に関する3GPP適合性検証を成功させました。この検証は、RF(無線周波数)、RRM(無線リソース管理)、PCT(プロトコル適合性試験)という3つのテスト領域を対象としています。従来の地上系ネットワークとは異なり、NR-NTNは衛星通信に基づくネットワークであり、その特性から試験には多くの課題が伴います。

ローデ・シュワルツのコンフォーマンス試験ソリューションにより、業界初の試験・計測器メーカーとして、5G NR-NTNのすべてのテスト領域をカバーできることが実現しました。テストに使用されたのは、Samsung社の最新NR-NTNチップセットを被試験デバイス(DUT)として、R&S TS8980コンフォーマンス試験プラットフォームとCMX500を用いたもので、周波数帯域FR1において実施されました。

今回の成果は、5G技術の商業化に向けた重要なステップです。モバイル機器とネットワークが国際基準に適合していることを保証するために、3GPPコンフォーマンス試験は不可欠です。ローデ・シュワルツとSamsung社の連携により、5G NR-NTNの市場投入が進められ、この新しい技術がもたらす信頼性のある衛星ベースの接続性が遠隔地に広がることが期待されます。

ローデ・シュワルツの無線機テスタ担当副社長Goce Talaganovは、コンフォーマンス試験の重要性について次のように述べています。「RFからRRM、PCTまでのすべてに対応するコンフォーマンス試験は、ユーザーエクスペリエンスの向上とモバイルエコシステムの確立に不可欠です。私たちは、この分野で業界をリードするための包括的なソリューションを提供しています。」

試験ソリューションの中心には、CMX500 5Gワンボックス・シグナリング・テスタ(OBT)が位置しています。このデバイスは、フェージングおよびチャネルエミュレーション機能を備え、初期段階の研究開発をサポートします。また、衛星コンステレーションを視覚化できる完全なツールキットを含んでおり、ユーザーフレンドリーなR&S CONTESTテストシステムソフトウェアを通じて、3GPPテストケースのシームレスな実行を実現します。

詳細な情報は、ローデ・シュワルツの公式ウェブサイトを確認していただくとともに、今後のNR-NTN市場の進展にも注目が集まります。企業は、この新たな技術で伝送の革新を目指しています。ローデ・シュワルツは、これからも電子計測やネットワーク技術の進化に寄与する企業として、さらなる活躍が期待されます。


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会社情報

会社名
ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社
住所
東京都新宿区西新宿7-20-1住友不動産西新宿ビル27階
電話番号

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