アーティストREIが最新シングル「2OFUS」を発表し、そのミュージックビデオを公開しました。本作はREIにとって、変遷を遂げた音楽キャリアの中でも新たな R&B プロジェクトの一環として位置づけられています。
「2OFUS」は、3つのファッションブランドとコラボレーションしたCM3.0の第2弾として制作されており、企業のイメージをストーリーに溶け込ませる新たなアプローチを提案しています。この楽曲は、REIがかつて「KEPHA」名義で活動していた過程を経て、本名での新たな挑戦を表現したものであり、EP『TOKYOTOTORONTO』に収録されています。
楽曲は、Grover Washington Jr.とBill Withersの名曲「Just the Two of Us」をサンプリングし、REI自身が作詞・作曲を行い、セルフプロデュースしています。また、カナダのJUNOアワード受賞歴を持つDotDaEngineerを迎え、トロントにあるプライベートスタジオ「334 Atelier」で録音・マスタリングが施されています。このようにして生まれた「2OFUS」は、2025年6月28日にリリースされるEPの先行シングルとしても位置付けられます。
今回のミュージックビデオは“友達以上恋人未満”という複雑で微妙な感情をテーマとしており、特別な空気感と繊細な感情の動きを視覚的に表現しています。映像は東京を舞台にし、都会的でありながらもどこか懐かしさを感じさせるトーンで撮影され、EP『TOKYOTOTORONTO』のテーマを色濃く反映しています。
プロデューサーの桑原進之助は「友達以上恋人未満」という曖昧な関係性が表現された作品として、この曲の歌詞の持つ印象を大人の視点から映像に昇華させたことを強調しています。ファッションブランドからの協賛により、各ブランドが持つ個性が登場人物に自然に溶け込み、PRとしても有効なモデルとして機能しています。
さらに、映像監督のOZAは、主人公たちの距離感の変化や感情の移り変わりを意識しながら、詳細な構図にこだわった演出を行ったと語ります。「触れたいけど、触れたら戻れない」という複雑な心情がどのように視覚化されるかが、この作品の肝だと彼は述べています。
具体的には、青を基調にしたグレーディングが施され、感情の高まりを抑えつつも不安感を表現する色設計が行われています。さらにこの映像には、NIKI等のキャストの繊細な演技が加わり、視聴者に感情の変化を伝える要素が盛り込まれています。
また、楽曲や映像制作に関わったクリエイターたちのそれぞれの役割も重要で、スチル撮影を担当したTeruyuki Torataniや、ヘアメイクを担当したHinata Sakuragiら、多彩な才能が集結しています。これにより、ブランドの魅力を最大化し、視聴者に新しい経験を提供することが目指されています。
最後に、株式会社to anyoneは、日本の伝統と革新を融合させたクリエイティブな取り組みを行う企業として、このMVを通じて新たな価値を提供することを目指しています。ファッションとのコラボレーションを通じて、これまでにない広告体験を視聴者に届ける本作は、アーティストとブランドとの新しい関係性を築く一助となることでしょう。
ファッションと音楽の交差点で生まれる新しい文化の息吹を感じることができる「2OFUS」の今後の活躍に期待が寄せられています。