島根県とENEOSが手を組む脱炭素社会への道
島根県、島根県森林組合連合会、一般社団法人島根県森林協会、公益社団法人島根県林業公社、そしてENEOS株式会社の5者が、森林を活用した脱炭素社会の実現を目指し、包括連携協定を締結したことを発表しました。これは、地域の豊かな森林資源を背景に、森林由来のJ-クレジットの創出とその活用を加速させるものです。
J-クレジットとは?
J-クレジットとは、温室効果ガスの排出削減や吸収に関する国の認証制度です。具体的には、省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの活用を通じて生成されたクレジットや、適切な森林管理による吸収量を示すものです。今回の協定により、島根県は自県の森林資源を生かし、持続可能な林業経営の強化と循環型林業の推進を目指します。
島根県の森林資源の活用
島根県は、県土面積の78%を森林が占めており、全国的に見ても豊富な森林資源を誇っています。この資源を活用することで、クレジット収益を森林整備の長期計画に使用し、森林のCO2吸収能力を維持・向上させていく方針です。ENEOSは、これらのクレジットを利用することで、自社のCO2排出量のオフセットに役立てることができます。
ENEOSの目標
ENEOSは、2030年度までに自社のScope1およびScope2のCO2排出量を2013年度と比較して46%削減するという高い目標を掲げています。この目標を達成するため、森林由来のJ-クレジットの利用を推進し、エネルギーの安定供給とカーボンニュートラルな社会の実現に向けて困難に立ち向かっています。今後は地域と共に、森林管理を通じて国内の森林資源の保全に寄与していくことを目指します。
今後の展望
本協定締結により、島根県とENEOSは、脱炭素・循環型社会の形成への貢献を一層強化していくことを約束しました。これにより、新たな社会課題の解決に向けた協業が期待されています。
左写真は、記念写真を撮る「みーもくん」や各機関の代表者たちの姿が映し出されています。島根県とENEOSのこれからの取り組みが広く知られることにより、多くの地域に活力を与え、持続可能な未来の実現につながることが期待されます。
今後も、島根県における環境保護の取り組みやENEOSのJ-クレジット活用に関する情報を追っていきます。